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東北大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

p,qを実数とする。関数f(x)=x2+px+q1x2における最小値が0以上となる点(p,q)全体からなる領域をDとする。

(1) pq平面上に領域Dを図示せよ。

(2) Dの点(p,q)q5を満たすもの全体のなす図形の面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量6/ 10目安25

関数図形と方程式積分 場合分け、グラフの概形面積計算

方針

頂点の位置p/2が区間[1,2]の左・内部・右のどこにあるかで,f(x)の最小値を端点値または頂点値に分ける。これによりpq平面上の下側境界を3本の式で表し,領域Dはその上側になる。(2)ではq5を加え,境界と直線q=5の交点からpの積分範囲を決め,縦幅を積分して面積を求める。

解答

(1) f(x)=x2+px+q=(x+p2)2+qp24 であり,頂点のx座標はp/2である。 p/2<1,すなわちp>2のとき,区間[1,2]ではf(x)は増加しているので,最小値は f(1)=1p+q である。したがってqp1である。 1p/22,すなわち4p2のとき,最小値は頂点値 qp24 である。したがってqp2/4である。 p/2>2,すなわちp<4のとき,区間[1,2]ではf(x)は減少しているので,最小値は f(2)=4+2p+q である。したがってq2p4である。

以上より,領域D{q2p4(p<4),qp24(4p2),qp1(p>2)で表される下側境界の上側の領域である。境界はp=4p=2でつながっている。

(2)
さらにq5を満たす部分を考える。左側の直線境界では 2p45 よりp9/2である。中央の放物線境界では,対象範囲4p2の全体でp2/45が成り立つ。右側の直線境界では p15 よりp6である。

したがって求める面積は,縦幅を積分して9/24{5(2p4)}dp+42(5p24)dp+26{5(p1)}dpである。各項を計算すると 9/24(9+2p)dp=14, 42(5p24)dp=30[p312]42=24, 26(6p)dp=8 である。よって面積は 14+24+8=1294 である。

別解

解法2

方針

条件を「区間内のすべてのxqx2px」と読み替え,右辺の最大値を求める。下側境界を上包絡線として一度に導き,q=5との間の面積を計算する。

解答

(1) 最小値が0以上であることは,すべてのx[1,2]についてx2+px+q0が成り立つことと同値である。したがってqmax1x2(x2px)である。φp(x)=x2pxは上に凸で,頂点はx=p/2にある。よって最大値は,頂点を区間[1,2]へ収めた位置でとる。すなわちmaxφp={2p4(p<4),p24(4p2),p1(p>2).したがってDはこの折れ曲がった境界の上側である。

(2) q5も課すと,pの範囲は左から[9/2,4][4,2][2,6]となる。よって面積はS=9/24(9+2p)dp+42(5p24)dp+26(6p)dp=14+24+8=1294.

総評

難度5,計算量6。目安時間は25分。頂点が区間内にあるかどうかで最小値の式が変わるため,p<44p2p>2の分岐を丁寧に書くことが最重要である。(2)では図の概形だけで面積を出そうとすると端の範囲を落としやすい。直線q=5との交点からpの範囲を決め,縦幅を3区間で積分すれば安定して満点を狙える。

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出典: 東北大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。