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東北大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを3で割り切れない正の整数とする。aを3で割ったときの商をb,余りをcとする。

(1) c=2のとき,2a+1=as+3tを満たす負でない整数s,tbを用いて表せ。

(2) n2a2を満たす整数nに対して,n=as+3tを満たす負でない整数s,tが存在することを示せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安22

整数論証・証明 剰余分類、存在証明、場合分け

方針

(1)c=2からa=3b+2と書き,2a+1aの1個分と3の倍数に分ける。(2)はaが3と互いに素であることを使い,n,na,n2aのうちちょうど1つが3の倍数になることを見る。その候補が負にならないことを下限n2a2で確認する。別解として,2a2,2a1,2aの3連続整数を先に構成し,そこから3ずつ足す帰納的な構成も使える。

解答

(1) c=2であるから a=3b+2 と書ける。したがって 2a+1=2(3b+2)+1=6b+5 である。一方 a+3(b+1)=(3b+2)+3b+3=6b+5 であるから 2a+1=a1+3(b+1) と表せる。よって s=1,t=b+1 である。

(2)
まずa=1のときは,任意のn0について n=1n+30 と表せるので成り立つ。

以下,a2とする。aは3で割り切れないので,aは3を法として逆元をもち,s=0,1,2の中から nas0(mod3) を満たすものを選べる。このsについて t=nas3 とおけば,tは整数である。残る確認はt0,すなわちnas0である。 s=0のときは明らかにnas=n0である。s=1のときも na(2a2)a=a20 である。s=2のときは,n2aならn2a0でよい。残る可能性はn=2a2,2a1だけであるが,この2つについては 2a2≢2a(mod3),2a1≢2a(mod3) なので,s=2が選ばれることはない。したがって常にt0となり,求める表示 n=as+3t が存在する。

別解

解法2

方針

下限に並ぶ3連続整数2a2,2a1,2aを具体的にas+3tの形へ直す。以後の整数はこのいずれかに3の倍数を足したものなので,構成したtを増やせばよい。

解答

(1) a=3b+2より2a+1=a+3(b+1)である。したがってs=1, t=b+1と取れる。

(2) a=1ならn=an+30でよい。以下a2とする。

a=3b+1のときは2a2=3(2b),2a1=a+3b,2a=2a.a=3b+2のときは2a2=a+3b,2a1=3(2b+1),2a=2a.いずれの場合も,3連続整数2a2,2a1,2aは負でない整数s,tを用いてas+3tと表せる。

任意のn2a2は,この3数のどれかに3r (r0)を加えた形である。対応する表示のtrだけ増やせばn=as+3tとなるので,求めるs,tは常に存在する。

総評

難度5,計算量4。目安時間は22分。剰余だけで存在を言い切ると,t0の確認が抜けやすい問題である。s=0,1,2から剰余を合わせる方針は自然だが,下限付近のn=2a2,2a1を個別に見るのが答案の要所になる。別解の3連続整数から出発する構成は,端点確認が見えやすく,記述量も抑えられる。

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出典: 東北大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。