Evolton

東北大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

a,b,cを実数とし,aは0でないとする。
xy平面上の直線y=axと放物線y=x2+aが相異なる2点P(b,ab)Q(c,ac)で交わっているとする。
c=b2b<0のとき,abを求めよ。

難易度3/ 10計算量3/ 10目安8

図形と方程式方程式・不等式 解と係数の関係、式変形

方針

交点の x 座標 b,c は、直線と放物線を連立して得られる二次方程式の2解である。解と係数の関係から b+c=abc=a を得て、条件 c=b2 を代入する。すると a=b+b2=b3 となるので、b の二次方程式に帰着し、最後に b<0 で根を選ぶ。

解答

直線と放物線の交点では ax=x2+a が成り立つ。したがって交点の x 座標は x2ax+a=0 の解である。2つの交点の x 座標が b,c なので、解と係数の関係より b+c=a,bc=a である。

条件 c=b2 を用いると a=b+c=b+b2 であり、また a=bc=bb2=b3 である。よって b+b2=b3 すなわち b(b2b1)=0 である。条件 b<0 より b=0 は不適であり、b2b1=0 の負の解を取ればよい。したがって b=152 である。

このとき a=b3=b(b2)=b(b+1)=b2+b=(b+1)+b=2b+1 であるから a=25 である。

別解

解法2(2つの接点条件を直接消去する)

方針

x=bx=c=b2 がともに交点であることを、それぞれ直線と放物線の式へ直接代入する。得られた2通りの a を比較して b だけの方程式にする。

解答

P が両曲線上にあるからab=b2+a,a=b2b1.ここで b<0 なので b10 である。

また c=b2 であり、点 Q も両曲線上にあるからab2=b4+a,a=b4b21.b=1 は最初の式を満たさないので b210 としてよい。2つの a を等置するとb2b1=b4(b1)(b+1).b0 を用いて整理すればb2=b+1.したがってb=1±52.条件 b<0 からb=152.さらに a=b+b2=2b+1 だからa=25.このとき a0 であり、2つの交点も相異なる。

総評

難度3、目安時間8分。二次方程式の解と係数の関係を使う取り切り問題である。c=b2 を代入したあと、a=b+b2a=b3 の2通りの表現を作るのが最短である。b<0 の条件で根を選ぶこと、最後に a まで戻すことを忘れない。計算後、a=250 で問題の条件にも合うことを確認できる。

冊子PDFで見る東北大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 東北大学 2019年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。