東北大学 2019年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、数学的帰納法
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
数列{an}を次の漸化式によって定める。
a1=1,a2=3,an+2an=2an+12(n=1,2,3,⋯)
(1) すべての正の整数nについて,anは正であることを示せ。
(2) 一般項anを求めよ。
出典:東北大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
解法1(隣り合う項の比を取る)
まず初期値が正であることと、an,an+1 が正なら漸化式から an+2 も正になることを帰納法で示す。正性が分かれば比 rn=anan+1 を定義でき、与えられた漸化式は rn+1=2rn という等比数列に変わる。最後に an=a1r1r2⋯rn−1 と積を計算する。
解法2(対数を取って階差数列にする)
(1)で正性を確保した後、bn=log2an とおく。積の漸化式を加法の漸化式へ変え、階差 dn=bn+1−bn が等差数列になることを使う。
解答
解法1(隣り合う項の比を取る)
(1)
a1=1、a2=3 はともに正である。いま an>0、an+1>0 と仮定すると、漸化式より an+2=an2an+12>0 である。したがって数学的帰納法により、すべての正の整数 n について an>0 である。
(2)
(1)より an>0 なので rn=anan+1 とおける。与えられた漸化式 an+2an=2an+12 の両辺を an+1an で割ると an+1an+2=2anan+1 である。すなわち rn+1=2rn である。
初期値は r1=a1a2=3 なので rn=3⋅2n−1 である。したがって n≧2 で
an=a1r1r2⋯rn−1=3n−1⋅20+1+⋯+(n−2)=3n−122(n−1)(n−2)
となる。n=1 でも右辺は1となるから、一般に an=3n−122(n−1)(n−2) である。
解法2(対数を取って階差数列にする)
(1)
a1=1>0, a2=3>0 である。また an>0, an+1>0 なら
an+2=an2an+12>0.
したがって数学的帰納法により、すべての正の整数 n で an>0 である。
(2)
正性より
bn=log2an
とおける。漸化式の対数を取ると
bn+2+bn=1+2bn+1.
ここで dn=bn+1−bn とおけば
dn+1=dn+1.
また
d1=b2−b1=log23
だから
dn=log23+n−1.
よって
bn=b1+k=1∑n−1dk=(n−1)log23+2(n−1)(n−2).
したがって
an=2bn=3n−122(n−1)(n−2).