東北大学 2019年度
後期・文系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分
- 解法
- 絶対値の処理、場合分け、定積分評価
- 難易度
- 3 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
次の等式を満たす実数aをすべて求めよ。
∫01∣x2−ax∣dx=31
出典:東北大学 2019年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文系 後期 第1問
方針
解法1(絶対値の符号で3つに分ける)
x2−ax=x(x−a) の符号が変わる位置によって、a≦0、0≦a≦1、a≧1 の3つに分ける。それぞれ絶対値を外して積分し、得られた方程式をその場合の範囲条件と照合する。境界 a=0,1 は重複してよいが、最後に解として残るかを確認する。
解法2(基準値との大小で候補を絞る)
積分を
I(a)=∫01x∣x−a∣dx
と見る。a<0 と 0<a≦1 では I(0)=1/3 との大小を先に判定し、残る a≧1 だけを計算する。
解答
解法1(絶対値の符号で3つに分ける)
x2−ax=x(x−a) であり、符号は a の位置によって変わる。
a≦0 の場合
∫01∣x2−ax∣dx=∫01(x2−ax)dx=31−2a.
これが 1/3 に等しいので a=0 である。
0≦a≦1 の場合
∫01∣x2−ax∣dx=∫0a(ax−x2)dx+∫a1(x2−ax)dx=31−2a+3a3.
これが 1/3 に等しい条件は
a(2a2−3)=0.
範囲内で残るのは a=0 だけである。
a≧1 の場合
∫01∣x2−ax∣dx=∫01(ax−x2)dx=2a−31.
これが 1/3 に等しいので a=4/3 である。したがって
a=0,34.
解法2(基準値との大小で候補を絞る)
求める積分を
I(a)=∫01x∣x−a∣dx
とおく。
まず a<0 なら、0<x≦1 で ∣x−a∣=x−a>x だから
I(a)>∫01x2dx=31.
a=0 では等号が成り立つ。
次に 0<a≦1 では
I(a)=∫0ax(a−x)dx+∫a1x(x−a)dx=31−2a+3a3.
ここで 0<a≦1 なら a3/3≦a/3<a/2 なので
I(a)<31.
したがってこの範囲に解はない。
最後に a≧1 なら
I(a)=∫01x(a−x)dx=2a−31.
これが 1/3 に等しい条件は
a=34.
ゆえに
a=0,34
である。