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東北大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

実数θ,aπ2<θ<π2,a>0を満たすとし,
2つの円C1,C2の方程式を以下で定める。C1:(xtanθ)2+(ytanθ)2=9C2:(xacosθ+1)2+(yasinθ1)2=1以下の問いに答えよ。

(1) t=1cosθとおく。
C1の中心とC2の中心の間の距離をLとする。
L2taを用いて表せ。

(2) ある実数aに対して,2つの円C1C2がただ1つの共有点をもつような
θがちょうど5個存在するとする。このときaの値を求めよ。

難易度8/ 10計算量7/ 10目安28

図形と方程式三角関数 座標設定接線・法線、場合分け

方針

2円の中心を読み取り,中心間距離 Lt=1/cosθ で整理する。半径は3と1なので,ただ1つの共有点をもつ条件は外接 L=4 または内接 L=2 である。L2=2t22at+a2 に対して t1 の解を数える。t=1θ=0 の1個,t>1±θ の2個に対応するため,ちょうど5個にするには t=1 がどちらかの接触条件に現れる必要がある。

解答

(1) C1 の中心は (tanθ,tanθ) であり,C2 の中心は (acosθ1,asinθ+1) である。したがって中心間距離 L の2乗は L2=(tanθacosθ+1)2+(tanθasinθ1)2 である。

ここで t=1cosθ とおく。π2<θ<π2 より cosθ>0 なので t1 である。上の式を整理するとL2=a2+2(tan2θ+1)2a{cosθ(tanθ+1)+sinθ(tanθ1)}=a2+2sec2θ2a1cosθ=a22at+2t2である。

(2)

2つの円の半径は3と1である。したがって,2つの円がただ1つの共有点をもつ条件は,外接または内接すること,すなわち L=4またはL=2 である。

(1) より,L2=c とおくと,t2t22at+a2c=0 を満たす。ただし c=16 または c=4 である。また t=1θ=0 の1個に対応し,t>1θθ の2個に対応する。

共有点をただ1つもつ θ がちょうど5個存在するには,対応個数が奇数になる必要がある。したがって,どちらかの接触条件で t=1 が解にならなければならない。

まず L=4 の条件で t=1 が解になるとすると a22a+2=16 であるから a=1+15 である。このとき L=4 の方程式は t=1t=15 を解にもつ。一方,L=2 の方程式は t1 の解をもたない。よって対応する θ1+2=3 個であり,条件を満たさない。

次に L=2 の条件で t=1 が解になるとすると a22a+2=4 であるから a=1+3 である。このとき L=2 の方程式は t=1,t=3 を解にもつ。また L=4 の方程式は,t1 の解を1つだけもつ。したがって対応する θ の個数は 1+2+2=5 である。

以上より a=1+3 である。

別解

解法2(放物線と2本の水平線の交点を数える方法)

方針

(1) で中心間距離を得た後、y=2t22at+a2 のグラフと y=4,16 の交点を t1 で数える。t=1 だけが1個の θ に、t>1 は2個の θ に対応することを利用する。

解答

(1) 2中心の座標差を2乗して整理するとL2=(tanθacosθ+1)2+(tanθasinθ1)2=a2+2(tan2θ+1)2acosθ=2t22at+a2.(2) t=1/cosθ1 である。t=1θ=0 の1個、t>1±θ の2個に対応する。したがって全体が奇数の5個になるには、放物線y=2t22at+a2y=4 または y=16 の交点に t=1 が含まれなければならない。

y=16t=1 を通るときa22a+2=16より a=1+15 である。この場合、y=16 との交点は t=1,15 だが、y=4 とは t1 で交わらず、θ は3個にしかならない。

y=4t=1 を通るときa22a+2=4より a=1+3 である。この場合、y=4 との交点は t=1,3 であり、y=16 とは t>1 で1回交わる。したがって対応数は 1+2+2=5 である。よってa=1+3.

総評

難度8、計算量7。想定時間は28分程度。円の接触条件を,t=1/cosθ の2次方程式の解の個数に変換する問題である。半径が3と1なので接触は L=4 または L=2 であり,さらに t=1t>1 で対応する θ の個数が違う点が核心である。ちょうど5個という奇数条件から t=1 を含む場合に絞ると,候補 1+151+3 を比較できる。 2次方程式の代数的な解の個数と、放物線・水平線の交点図式の双方で候補を確認した。t=1t>1θ への対応数が異なる点が採点上の核心である。

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出典: 東北大学 2021年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。