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東北大学 2021年度
後期・理系数学 後期 第3問

問題

実数を満たすとし,2つの円の方程式を以下で定める。

以下の問いに答えよ。

(1) とおく。の中心との中心の間の距離をとする。を用いて表せ。

(2) ある実数に対して,2つの円がただ1つの共有点をもつようながちょうど5個存在するとする。このときの値を求めよ。

出典:東北大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問

方針

解法1(接触条件を2次方程式の解の個数に直す方法)

2円の中心を読み取り,中心間距離 で整理する。半径は3と1なので,ただ1つの共有点をもつ条件は外接 または内接 である。 に対して の解を数える。 の1個, の2個に対応するため,ちょうど5個にするには がどちらかの接触条件に現れる必要がある。

解法2(放物線と2本の水平線の交点を数える方法)

(1) で中心間距離を得た後、 のグラフと の交点を で数える。 だけが1個の に、 は2個の に対応することを利用する。

解答

解法1(接触条件を2次方程式の解の個数に直す方法)

(1)

の中心は であり, の中心は である。したがって中心間距離 の2乗は である。

ここで とおく。 より なので である。上の式を整理すると

である。

(2)

2つの円の半径は3と1である。したがって,2つの円がただ1つの共有点をもつ条件は,外接または内接すること,すなわち である。

(1) より, とおくと, を満たす。ただし または である。また の1個に対応し, の2個に対応する。

共有点をただ1つもつ がちょうど5個存在するには,対応個数が奇数になる必要がある。したがって,どちらかの接触条件で が解にならなければならない。

まず の条件で が解になるとすると であるから である。このとき の方程式は を解にもつ。一方, の方程式は の解をもたない。よって対応する 個であり,条件を満たさない。

次に の条件で が解になるとすると であるから である。このとき の方程式は を解にもつ。また の方程式は, の解を1つだけもつ。したがって対応する の個数は である。

以上より である。

解法2(放物線と2本の水平線の交点を数える方法)

(1)

2中心の座標差を2乗して整理すると

(2)

である。 の1個、 の2個に対応する。したがって全体が奇数の5個になるには、放物線

または の交点に が含まれなければならない。

を通るとき

より である。この場合、 との交点は だが、 とは で交わらず、 は3個にしかならない。

を通るとき

より である。この場合、 との交点は であり、 とは で1回交わる。したがって対応数は である。よって