Evolton

東北大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

座標空間において、3点 A(6,6,3)B(4,0,6)C(0,6,6) を通る平面を α とする。以下の問いに答えよ。

(1) α に垂直で大きさが1のベクトルをすべて求めよ。

(2) 中心が点 P(a,b,c) で半径が r の球が平面 αxy 平面、yz 平面、zx 平面のすべてに接し、かつ a0, b0 が満たされている。このような点 Pr の組をすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算内積の利用、場合分け、絶対値の処理

方針

平面内の2ベクトル AB,AC の両方に垂直なベクトルを連立方程式で求める。平面の方程式を作り、4平面への距離がすべて半径 r に等しい条件を符号別に解く。

解答

(1) AB=(2,6,3),AC=(6,0,3).n=(p,q,s) が両方に垂直である条件は2p6q+3s=0,6p+3s=0.これを解くと (p,q,s)(3,2,6) の実数倍である。(3,2,6)=7 だから、求める単位ベクトルは(37,27,67),(37,27,67).(2) 法線ベクトル (3,2,6) を用いると、平面 α3x+2y+6z=48である。球が3つの座標平面すべてに接する条件はa=b=c=r.a,b0 より a=b=r であり、c=r または c=r である。

さらに平面 α までの距離が r だから3a+2b+6c487=r.c=r のとき11r48=7rであり、r=12 または r=8/3 を得る。c=r のときr48=7rより r=8 である。したがって求める組は(P,r)=((12,12,12),12),((83,83,83),83),((8,8,8),8).

別解

解法2(平面の一般形へ3点を代入する方法)

方針

平面を ux+vy+wz=d と置き、3点の代入から係数比と定数を決める。(2) は座標平面との接触から中心を8象限の符号で表し、指定された符号条件で2場合に絞る。

解答

(1) 平面を ux+vy+wz=d とおく。3点を代入すると6u+6v+3w=d,4u+6w=d,6v+6w=d.辺々の差から2u+6v3w=0,6u3w=0となり、u:v:w=3:2:6 を得る。したがって単位法線ベクトルは±(37,27,67).(2) 係数を (3,2,6) と取れば、A の代入から d=48 である。座標平面への距離がすべて r で、a,b0 だからP=(r,r,r)またはP=(r,r,r).前者では平面までの距離条件が11r487=rとなる。絶対値の中が非負なら r=12、負なら r=8/3 で、どちらも仮定した符号と整合する。後者ではr+487=rより r=8 である。よって(P,r)=((12,12,12),12),((83,83,83),83),((8,8,8),8).

総評

難度5、計算量5。想定時間は18分程度。法線ベクトルを求めた後、点と平面の距離公式と座標平面への距離を同時に使う問題である。a,b の符号指定により中心は r,r,±r の2場合へ絞れる。絶対値方程式では各枝の符号条件を戻って確認する。平面内ベクトルとの内積法と平面の一般形への代入法で法線・平面方程式・3組の答えを照合した。

冊子PDFで見る東北大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 東北大学 2021年度 後期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。