問題
以下の問いに答えよ。必要ならば
を用いてよい。
(1) 2以上の整数 に対して不等式
を示せ。
(2) 正の整数 に対し
により数列 を定める。このとき、等式
を示せ。
(3) さらに正の整数 に対し
により数列 を定めるとき、極限値 を求めよ。
出典:東北大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第5問
方針
解法1(積分比較から調和和を評価する方法)
(1) は の単調減少性を使い、各 を区間 の定積分より小さく評価する。(2) は を簡単化し、(1) で調和和をはさむ。(3) は重みつき和を調和和 で正確に表す。
解法2(累積和へ並べ替える方法)
(1)(2) で調和和の評価と の式を得る。(3) の三角形状の重みつき和を累積和 の和へ並べ替え、誤差全体を一度にはさむ。
解答
解法1(積分比較から調和和を評価する方法)
(1)
とする。 は正の範囲で単調減少するから、 では である。したがって
これを について加えると
(2)
よって
(1)より
はさみうちにより
(3)
とおく。 だから
ここで より第2項は0へ収束する。したがって
解法2(累積和へ並べ替える方法)
(1)
各 について
である。辺々を加えて
を得る。
(2)
なので
と与えられた極限から である。したがって極限は である。
(3)
とおく。各 が に1回ずつ現れることから
また
したがって
より
ゆえに