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東北大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

Kを3より大きな奇数とし,l+m+n=Kを満たす正の奇数の組(l,m,n)の個数Nを考える。
ただし,たとえば,K=5のとき,(l,m,n)=(1,1,3)
(l,m,n)=(1,3,1)とは異なる組とみなす。

(1) K=99のとき,Nを求めよ。

(2) K=99のとき,l,m,nの中に同じ奇数を2つ以上含む組(l,m,n)の個数を求めよ。

(3) N>Kを満たす最小のKを求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

場合の数整数 置換数え上げ、場合分け

方針

正の奇数を l=2x1m=2y1n=2z1 とおき、正の整数 x,y,z の和の問題へ変換する。K=99 では x+y+z=51 なので、(1) は仕切りの入れ方で数える。(2) は「同じ奇数を2つ以上含む」を x=yy=zz=x の和集合として包除で数える。(3) は一般の K について M=K+32 とおき、N=(M1)(M2)2K=2M3 を比較する。

解答

(1) l,m,n は正の奇数なので l=2x1,m=2y1,n=2z1 とおける。ただし x,y,z は正の整数である。K=99 のとき (2x1)+(2y1)+(2z1)=99 より x+y+z=51 となる。

正の整数 x,y,zx+y+z=51 をみたすものの個数は、51 個を3つの正の部分に分ける仕切りの入れ方なので 50C2=50492=1225 である。したがって N=1225 である。

(2) l,m,n の中に同じ奇数を2つ以上含むことは、x,y,z の中に同じ整数を2つ以上含むことと同値である。

まず x=y の場合を数える。このとき 2x+z=51 であり、z=512x が正の整数となるには x=1,2,,25 であればよい。よって 25 通りである。同様に、y=zz=x の場合もそれぞれ 25 通りである。

ただし、x=y=z の場合は3つの集合すべてに含まれる。x+y+z=51 より x=y=z=17 の1通りである。したがって包除原理により、少なくとも2つが等しいものの個数は 25331+1=73 である。

(3)
一般の K について M=K+32 とおく。K は3より大きい奇数なので、M4 以上の整数であり、x+y+z=M となる。よって N=M1C2=(M1)(M2)2 である。また K=2M3 である。

条件 N>K(M1)(M2)2>2M3 であり、整理すると M27M+8>0 となる。M4 で順に調べると、M=4,5 では成り立たず、M=6 では 3642+8=2>0 となって初めて成り立つ。したがって最小の M6 であり、K=2M3=9 である。

別解

解法2

方針

正の奇数を直接 l=2a+1m=2b+1n=2c+1 と表し、非負整数の和として数える。(2) は重なる値を先に決め、3数がすべて等しい場合だけ並べ方が1通りになることを分離する。(3) は N=(K21)/8 を直接 K と比較する。

解答

(1)
正の奇数をl=2a+1,m=2b+1,n=2c+1と表す。ただし a,b,c は非負整数である。K=99 のときa+b+c=9932=48だから、仕切りを2本入れる数え方によりN=50C2=1225である。

(2)
たとえば l=m=r とすると、残りは n=992r である。これが正の奇数となるのはr=1,3,,49の25通りである。このうち r=33 のときだけ n=r となり、3数がすべて等しい。

r33 の24通りでは、異なる1数を置く位置が3通りある。一方、(33,33,33) は1通りだけである。したがって243+1=73通りである。この数え方なら、全要素が等しい組を3回数える重複を初めから避けられる。

(3)
一般の奇数 K>3 に対しa+b+c=K32であるからN=(K+1)/2C2=K218.よってN>K    K28K1>0.左辺は K4 で単調に増加し、K=7 では 8<0K=9 では 8>0 である。したがって条件を満たす最小の奇数はK=9である。

総評

奇数条件を非負整数または正整数の和へ直し、順序つきの組を数える問題。目安時間は16〜20分。公式講評でも、(2)の重複処理、(3)の一般化、順列として数えること、結論までの論述が重点とされている。包除原理なら全要素が等しい1組を補正し、直接分類なら『異なる1数の位置が3通り』と明記する。小さい値からの類推だけでは一般の場合の証明にならないため、最終的に N=(K21)/8 を導くところまで書き切りたい。

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出典: 東北大学 2022年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。