(1)
n=2のとき,右端の2文字がAAで可となる確率は,2回ともAを引く確率であるから p2=(32)2=94 である。右端の2文字がBAとなるには1回目にB,2回目にAを引けばよいので q2=31⋅32=92 である。また,右端の文字がBで可となる2文字列はABだけであり,BBは不可である。よって r2=32⋅31=92 である。
次に遷移を考える。可で右端がAAの文字列にAを続けるとAAAができて不可である。可で右端がBAの文字列にAを続けると右端がAAになる。したがって pn+1=32qn である。
右端がBAになるには,もとの可な文字列の右端がBで,次にAを引けばよい。よって qn+1=32rn である。
右端がBになるには,次にBを引く必要がある。ただし,もとの右端がBならBBができて不可であるため,もとの右端はAAまたはBAでなければならない。よって rn+1=31(pn+qn) である。
(2) Un=pn+2qn+2rn とおく。(1)の漸化式よりUn+1=pn+1+2qn+1+2rn+1=32qn+2⋅32rn+2⋅31(pn+qn)=32pn+(32+32)qn+34rn=32(pn+2qn+2rn)=32Unである。また U2=p2+2q2+2r2=94+2⋅92+2⋅92=34 である。したがって Un=34(32)n−2=3n−12n である。よって pn+2qn+2rn=3n−12n である。
(3) Zn=pn+iqn−(1+i)rn とおく。(1)の漸化式を代入するとZn+1=pn+1+iqn+1−(1+i)rn+1=32qn+i32rn−(1+i)31(pn+qn)=−31+ipn+(32−31+i)qn+32irn=−31+ipn+31−iqn+32irnである。一方,−31+iZn=−31+ipn−3i(1+i)qn+3(1+i)2rnであり,−i(1+i)=1−i,(1+i)2=2iだから,これは上の式と一致する。よって Zn+1=−31+iZn である。
初期値は Z2=94+i92−(1+i)92=92 であるから,Zn=92(−31+i)n−2 である。すなわち pn+iqn−(1+i)rn=92(−31+i)n−2 である。
(4)
左辺の実部は Re{pn+iqn−(1+i)rn}=pn−rn である。したがってpn=rnは,(3)で得た複素数の実部が0であることと同値である。
定数92⋅3−(n−2)は正の実数なので,実部が0になるかどうかは {−(1+i)}n−2 だけで決まる。ここで −(1+i)=−1−i であり,その累乗はk(mod4){−(1+i)}k0実数1実部あり2純虚数3実部ありとなる。実際,{−(1+i)}0=1,{−(1+i)}1=−1−i,{−(1+i)}2=2i,{−(1+i)}3=2−2iであり,4乗ごとに実数倍されるだけである。
よって実部が0となるのは n−2≡2(mod4) のときである。したがって n≡0(mod4) が必要十分条件である。
【許される状態遷移】
AA→AA は AAA を、B→B は BB を作るため禁止される。