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東北大学 2025年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

a=31243,b=17711とし,aとbの最大公約数をdとする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) dの値を求めよ。

(2) ax+by=dと∣2x+y∣≤400を同時に満たす整数の組(x,y)の総数を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10

整数 逆算、必要十分条件

方針

最大公約数を求めた後,方程式の両辺をその値で割る。
整数解を一組見つけるには,互除法の式を最後から戻せばよい。
整数解の全体を一つの整数で表す
157x+89y=1の一つの解は(x,y)=(−17,30)である。
すべての解をx=−17+89t,y=30−157tと表すと,
絶対値の条件は∣21t−4∣≤400となる。

特殊解を見つけるだけでは総数を求められない。
任意の整数解がこの形になり,逆にこの形の組が必ず方程式を満たすことを確かめる。
最後に数えるのは実数の区間の長さでなく,その区間に入る整数の個数である。

解答

(1) ユークリッドの互除法より31243=17711+13532,17711=13532+4179,13532=3⋅4179+995,4179=4⋅995+199,995=5⋅199.したがって,d=199である。

(2) 方程式を199で割ると157x+89y=1.157=89+68,89=68+21,68=3⋅21+5,21=4⋅5+1より1=13⋅21−4⋅68=13⋅89−17⋅68=30⋅89−17⋅157.よって(x,y)=(−17,30)は整数解である。
任意の整数解との差を取ると157(x+17)+89(y−30)=0.157と89は互いに素なので,x+17は89の倍数である。したがってx=−17+89t,y=30−157tと書ける。ただしtは整数である。逆に,これらはすべて方程式を満たす。
この表示を使うと2x+y=21t−4であり,−400≤21t−4≤400は−39621≤t≤40421と同値である。整数tの範囲は−18≤t≤19となる。
異なるtには異なる組(x,y)が対応するから,求める総数は19−(−18)+1=38.

別解

別解・背景

方針

絶対値の中の整数を先に数える。

解答

y=u−2xを方程式に代入すると−21x+89u=1.xが整数となる条件は89u≡1(mod21)である。
89≡5(mod21),5⋅17≡1(mod21)よりu≡17≡−4(mod21).逆にこの条件を満たす整数uからx=89u−121,y=u−2xを作れば,整数解が一つ定まる。
−400≤u≤400に入る値は−382,−361,…,395で,総数は395−(−382)21+1=38となる。

絶対値の中の式を新しい整数にすると,条件付きの整数解を等差数列として数えられる。

総評

特殊解とすべての解を区別し、整数パラメータを端点まで数える。

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出典: 東北大学 2025年度 後期日程 数学(文系・理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。