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東北大学 2026年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

以下の問いに答えよ。

(1) rは有理数とする。r2が整数ならばrも整数であることを示せ。

(2) 次の条件(i),(ii)をともに満たす整数nをすべて求めよ。

(i) mが2以上の整数ならば,nはm3で割り切れない。

(ii) ある有理数の組(x,y)に対し,次の二つの等式(∗)が成り立つ。(∗){y2=x3+nx,x4−2nx2+n2=0.また,そのようなnに対し,有理数の組(x,y)で(∗)を満たすものをすべて求めよ。

難易度6/ 10計算量3/ 10

整数、論証・証明 素因数分解、約数・倍数、必要十分条件

方針

二本目の式を(x2−n)2=0と見ると,n=x2となる。(1)がxを整数にするための誘導である。
その後は,nが立方数で割り切れないという条件を素因数の指数に移す。

解答

(1) r=p/qと表す。ただしpは整数,qは正の整数で,p,qは互いに素とする。
r2=k∈Zならp2=kq2である。
もしq>1なら,qの素因数はp2,したがってpも割り切り,互いに素であることに反する。
よってq=1,すなわちrは整数である。

(2) 二本目の式は(x2−n)2=0だからn=x2.nは整数,xは有理数なので,(1)よりxは整数。
条件(i)からn≠0であり,一本目の式はy2=2x3.(1)ゆえにx>0。また(1)よりyも整数である。

素数pがxに指数e≥1で含まれるとする。
n=x2がp3で割り切れないので2e<3,したがってe=1である。
もしpが奇素数なら,(1)の右辺におけるpの指数は3であり,左辺が平方数であることに反する。
よってxの素因数は2だけで,その指数も高々1だからx=1または2。

x=1ではy2=2となり,整数yは存在しない。
x=2ではy2=16よりy=±4,n=4となる。
逆にn=4は条件(i)を満たし,(x,y)=(2,±4)は(∗)を満たす。
したがってn=4,(x,y)=(2,4),(2,−4).

別解

別解・背景

方針

主解と異なる見方による補足。

解答

xは正の整数で,どの素数の平方でも割り切れない。
y2=2x3からx∣y2であり,xの各素因数はyを割り切る。したがってx∣yである。
y=xt(tは整数)とおくとt2=2x.xが奇数なら,右辺における2の指数が1なので平方数にならない。
x=2u(uは奇数)と書くとt2=4uであり,tは偶数だから(t/2)2=uとなる。
uは平方因子をもたない平方数なのでu=1。
よってx=2を得る。

「x∣y2だからx∣y」は一般には成り立たない。
ここではxが平方因子をもたないことを先に確かめているため,使える。

総評

有理数の平方が整数なら元の数も整数である。素因数の指数を比べると、整数条件と立方数を因数にもたない条件を同時に扱える。

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出典: 東北大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。