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東北大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

nを正の整数,a,bを0以上の整数とする。

(1) n3のとき不等式2n+n2+8<3nが成り立つことを示せ。

(2) 不等式2n+n2+83nを満たすnをすべて求めよ。

(3) 等式2n+n2+8=3n+an+bを満たす
a,b,nの組(a,b,n)をすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

整数方程式・不等式 数学的帰納法不等式評価、場合分け

方針

(1)n=3 を確認し、仮定した不等式の右辺を3倍して n+1 の差を正にする。(2) は(1)で n3 を除外する。(3) は左辺 an+b0 を使って n=1,2 のみを調べる。

解答

(1)

n=3 のとき23+32+8=25<27=33である。ある n32n+n2+8<3nが成り立つと仮定する。このとき3n+1{2n+1+(n+1)2+8}>3(2n+n2+8)2n+1(n+1)28=2n+2n22n+15>0.よって n+1 でも不等式が成り立つ。数学的帰納法により、すべての n32n+n2+8<3nである。

(2)

n=1,2 ではそれぞれ113,169である。(1) より n3 は不適なので、n=1,2である。

(3)

与式をan+b=2n+n2+83nと書く。a,b は0以上の整数なので左辺は非負である。したがって(2)より n=1,2 だけを調べればよい。

n=1 のとき a+b=8 だから(a,b,n)=(j,8j,1)(j=0,1,,8).n=2 のとき 2a+b=7 だから(a,b,n)=(0,7,2),(1,5,2),(2,3,2),(3,1,2).以上がすべてである。

別解

解法2(差数列の増加を示す方法)

方針

dn=3n2nn28 を置く。さらに dn+1dn の正値性を補助数列で確認し、d3>0 から n3 を一括して処理する。残りの小問は n=1,2 の有限確認に帰着する。

解答

(1) dn=3n2nn28とおく。d3=2>0 である。またdn+1dn=23n2n2n1である。右辺を En とおくとE3=39>0,En+1En=43n2n2>0である。最後の不等式は n3 で明らかであるから、En>0、したがって dnn3 で増加する。よってdnd3>0,すなわち2n+n2+8<3nである。

(2)

直接計算すると n=1,2 は条件を満たし、(1) より n3 は満たさない。よってn=1,2.(3)

an+b0 なので2n+n2+83n0が必要である。(2) より n=1,2 だけである。したがってn=1:a+b=8,n=2:2a+b=7.非負整数解を列挙して(a,b,n)=(j,8j,1) (j=0,,8),(a,b,n)=(0,7,2),(1,5,2),(2,3,2),(3,1,2)を得る。

総評

難度5、計算量4。想定時間は16分程度。(1) で n3 の符号を確定すると、(2)(3) は有限確認になる。帰納法では仮定を使った箇所と、残った差が正である理由を明示する。別解の差数列では、単に「指数関数の方が速い」とせず差分を正確に評価している。

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出典: 東北大学 2020年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。