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東北大学 2025年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

nを2以上の整数とする。図のように円盤をn個の扇形に分け,それらを順にP1,P2,…,Pnとする。

問題の図

P1からPnすべてを次の規則に従って塗り分ける。

・各扇形は黒,赤,青,黄,緑の5色のうち,いずれか1色で塗る。

・P1を黒で塗る。

・隣り合う2つの扇形は互いに異なる色で塗る。例えば,P1とP2は異なる色で塗り,P1とPnも異なる色で塗る。

anをこの塗り分け方の総数とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) a2,a3,a4,a5の値をそれぞれ求めよ。

(2) anをnを用いて表せ。

難易度4/ 10計算量3/ 10

場合の数、数列 場合分け、式変形

方針

最初の扇形が黒に固定されているので,単純に各段階で4通りずつ選んでも,最後の扇形と最初の扇形の条件が残る。
まず円盤を一か所で切った並びとして考え,最後が黒か黒以外かに分ける。
最後の色を二つの場合に分ける
隣り合う色だけを異ならせた並びは4n−1通り。
そのうち最後が黒以外なら,円盤の塗り分けも完成している。
最後が黒の並びの数をbnとおくと,an+bn=4n−1である。

黒以外で終わる並びにもう一つ扇形を足し,最後を黒以外にする方法は3通り。
黒で終わる並びでは4通りになる。この違いから漸化式ができる。
円盤の位置P1,…,Pnは区別されているので,回転した塗り方を同じものとして割る必要はない。

解答

(1) P1は黒である。n=2ではP2に黒以外の4色を使えるのでa2=4。
n=3ではP2が4通り,P3がP1,P2と異なる3通りなのでa3=12である。

一般に,P1を黒とし,順に隣り合う色を異ならせた並びは4n−1通りある。
最後が黒以外の並びはan通りであり,最後が黒の並びはbn=4n−1−an通りである。黒以外で終わる並びからは3通り,黒で終わる並びからは4通りの方法で,最後を黒以外にして扇形を一つ加えられる。
したがってn≥2に対してan+1=3an+4bn=4n−an.(1)これよりa4=64−12=52,a5=256−52=204。
よってa2=4, a3=12, a4=52, a5=204.(2) (1)からan+1−4n+15=−(an−4n5).a2−42/5=4/5なので,等比数列の一般項よりan−4n5=45(−1)n−2.したがってan=4n+4(−1)n5(n≥2).

別解

別解・背景

方針

最後の色が黒である並びを除く。

解答

n≥3とする。最初を黒に固定した,隣り合う色が異なる並びは4n−1通りある。
このうちPnも黒である並びを除けばよい。
Pnが黒であるとき,Pnを取り除いたP1,…,Pn−1は円盤の正しい塗り分けになる。
逆に,その塗り分けの最後に黒を加えれば,除くべき並びが一つ定まる。
したがって,除く並びはan−1通りであり,an=4n−1−an−1.繰り返し代入し,a2=4を使うとan=4n−1−4n−2+⋯+(−1)n−24=4n+4(−1)n5.最後と最初の色が同じ場合を引く方法は,扇形の数を一つ減らした円盤との対応を示すと説明しやすい。

総評

最初の扇形の色は固定され、位置も区別される。最後と最初の隣接条件を忘れない。

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出典: 東北大学 2025年度 後期日程 数学(文系・理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。