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東北大学 2020年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

mを整数とする。

(1) mが3の倍数でないならば,(m+2)(m+1)が6の倍数であることを示せ。

(2) mが奇数ならば,(m+3)(m+1)が8の倍数であることを示せ。

(3) (m+3)(m+2)(m+1)が24の倍数でないならば,mが偶数であることを示せ。

難易度3/ 10計算量2/ 10目安10

整数論証・証明 対偶、約数・倍数、偶奇性

方針

(1) は3で割った余りと連続2整数の偶奇を組み合わせる。(2) は連続する2偶数の一方が4の倍数であることを使う。(3) は対偶を取り、(2) の8の因子と連続3整数の3の因子を合わせる。

解答

(1)

m が3の倍数でないなら、m を3で割った余りは1または2である。余りが1なら m+2、余りが2なら m+1 が3の倍数である。また m+1,m+2 は連続する2整数なので、一方は偶数である。したがって(m+1)(m+2)は2の倍数かつ3の倍数である。2と3は互いに素だから6の倍数である。

(2)

m が奇数なら m+1,m+3 は連続する2つの偶数である。このうち一方は4の倍数、もう一方も2の倍数だから、(m+1)(m+3)は8の倍数である。

(3)

対偶を示す。m が奇数であると仮定する。(2) より (m+1)(m+3) は8の倍数である。また m+1,m+2,m+3 は連続する3整数なので、いずれか1つは3の倍数である。よって(m+1)(m+2)(m+3)は8の倍数かつ3の倍数、したがって24の倍数である。対偶が成り立ったので、もとの命題も成り立つ。

別解

解法2(合同式で余りを整理する方法)

方針

(1) は法3と法2、(2) は法8で奇数の4通りを確認する。(3) は直接扱いにくい否定命題なので対偶にし、合同式で 8(m+1)(m+3)3(m+1)(m+2)(m+3) を示す。

解答

(1)

m≢0(mod3) ならm1 または 2(mod3)である。前者では m+20(mod3)、後者では m+10(mod3) だから、3(m+1)(m+2).さらに m+1,m+2 の一方は偶数なので 2(m+1)(m+2) である。よって 6(m+1)(m+2)

(2)

奇数 m の法8での余りは 1,3,5,7 である。それぞれ(m+1,m+3)(2,4),(4,6),(6,0),(0,2)(mod8)となるので、積はすべて0 modulo 8、すなわち8の倍数である。

(3)

対偶を考え m を奇数とする。(2) より8(m+1)(m+3).また連続する3整数 m+1,m+2,m+3 の法3の余りは順序を除いて 0,1,2 なので、3(m+1)(m+2)(m+3).gcd(8,3)=1 だから積は24の倍数である。したがって対偶、ひいてはもとの命題が示された。

総評

難度3、計算量2。想定時間は10分程度。旧解答では(1)の「3の倍数」であることの証明が欠けていたため補正した。(3) は否定を含む結論を直接追うより対偶が自然である。8の倍数性と3の倍数性を別々に示し、8と3が互いに素であることまで書けば論証が閉じる。

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出典: 東北大学 2020年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。