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東京大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

放物線y=34x2y 軸のまわりに回転して得られる曲面 K を、原点を通り回転軸と 45 の角をなす平面 H で切る。曲面 K と平面 H で囲まれた立体の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量4/ 10目安24

積分図形と方程式 座標設定体積計算、計算整理

方針

回転対称性により H:y=x としてよい。H に垂直な座標 q=(yx)/2 と、平面内の座標 p=(x+y)/2,z を取る。q を固定した断面が楕円になるよう平方完成し、その面積を q で単一積分する。二重積分や大学範囲の体積公式は使わない。

解答

曲面 Ky=34x2z2と表される。回転対称性により、切断平面はH:y=xとしてよい。

xy 平面内で座標軸を 45 回転しp=x+y2,q=yx2とおく。これは長さと体積を変えない座標の取り替えであり、Hq=0 となる。逆にx=pq2,y=p+q2.曲面の式へ代入して平方完成すると(pq+12)2+2z2=222q.したがって q を固定した切り口は、半軸222q,12qの楕円である。断面が存在する範囲は0q12で、その面積はA(q)=π2(12q).よって体積は1変数の積分でV=01/2A(q)dq=π201/2(12q)dq=π2.

別解

解法2(z 軸に垂直な断面)

方針

z を固定すると、曲面と平面の間の断面積は、放物線と直線で囲まれた平面図形の面積になる。平方完成して幅を求め、まず x の1変数積分で断面積 A(z) を出す。最後に z について積分し、三角置換で計算する。

解答

H:y=x とする。z を固定したとき、曲面と平面の高さの差は34x2z2x=1z2(x+12)2.したがって断面が存在するのは 1z1 である。u=x+12 とおけば、その断面積はA(z)=1z21z2{1z2u2}du=43(1z2)3/2.よって体積はV=4311(1z2)3/2dz.z=sinθ とおくとV=830π/2cos4θdθ=830π/23+4cos2θ+cos4θ8dθ=π2.したがって求める体積は π2 である。

総評

回転放物面と斜め平面の間の体積を、平行断面の面積へ変換する問題。目安時間は24分。平面の回転対称性から H:y=x と置けること、境界を平方完成して閉じた範囲を得ることが要点である。高校範囲外の二重積分・極座標積分は使わず、楕円断面と z 断面という2つの単一積分で π/2 を確認した。

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出典: 東京大学 1983年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。