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東京大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

xyz空間において,点Pyz平面上の放物線z=1y2上にあるとする.
A(1,0,1)Pを結ぶ直線をx軸のまわりに回転して得られる曲面と
二平面x=0x=1とによって囲まれる部分の体積をVとする.
VPy座標で表せ.
またVの最小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安17

積分図形と方程式 体積計算微分による最大最小

方針

Py 座標を u とおくと P=(0,u,1u2) である。線分 AP 上の点を x 座標で表し、x 軸のまわりに回転したときの断面半径の2乗を y2+z2 として積分する。最後は得られた V=π3(u42u2+3) を平方完成して最小値を読む。

解答

Py 座標を u とおく。Pyz 平面上の放物線 z=1y2 上にあるから P=(0,u,1u2) である。

A(1,0,1)P を結ぶ線分上で、x 座標が x の点を考える。0x1 に対して、この点は (x,(1x)u,1(1x)u2) である。これを x 軸のまわりに回転すると、x で切った断面は円であり、その半径の2乗は (1x)2u2+{1(1x)u2}2 である。

したがって体積はV=π01[(1x)2u2+{1(1x)u2}2]dxである。s=1x と見て計算するとVπ=01{s2u2+(1su2)2}ds=01{12su2+s2(u4+u2)}ds=1u2+u4+u23=13(u42u2+3).よって V=π3(u42u2+3) である。ここで uPy 座標である。

さらに u42u2+3=(u21)2+2 だから、最小値は u2=1 のときにとり、Vmin=2π3 である。

別解

解法2:平面ベクトルの補間公式で積分する

方針

線分 PAyz 成分を二つの平面ベクトルの一次補間と見る。二乗ノルムの積分公式を展開して確かめ、断面積を一度に積分する。

解答

P=(0,u,1u2)A=(1,0,1) とする。yz 平面内の二つのベクトルをp=(u,1u2),q=(0,1)とおく。線分上で x 座標が x の点の yz 成分は(1x)p+xqである。したがって回転断面の面積は、その長さの2乗に π を掛けたものである。

展開して積分すると、任意の平面ベクトルについて01(1x)p+xq2dx=13(p2+pq+q2).ここでp2=u2+(1u2)2,pq=1u2,q2=1.よってV=π3{u2+(1u2)2+(1u2)+1}=π3(u42u2+3).さらにu42u2+3=(u21)2+2だからVmin=2π3であり、u=±1 のときに等号となる。

総評

難度6、計算量6、目安時間17分。線分上の yz 座標を正しく補間し、回転断面の半径の2乗が y2+z2 であることを使う。座標の直接展開と平面ベクトルの二乗ノルム積分で V=π(u42u2+3)/3 を照合した。積分、平方完成、最小値は全て表示数式で追える。

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出典: 東京大学 1987年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。