方針
回転体の体積は、半径 x、高さ f(x)、厚さ dx の薄い円筒を足し合わせる考えで示す。f(x)≧0 は 0≦x≦1 で 0≦πx2≦π から確認できる。値の計算は u=x2 と置いて x3dx を udu/2 に変え、最後に部分積分で求める。
解答
0≦x≦1 では 0≦πx2≦π であるから sinπx2≧0 であり、f(x)≧0 である。 x から x+dx までの細い部分を y 軸のまわりに回転すると、半径がほぼ x、高さが f(x)、厚さが dx の薄い円筒になる。その側面積は 2πxf(x)、厚さは dx なので、体積の和として V=2π∫01xf(x)dx が得られる。
この式に f(x)=πx2sinπx2 を代入すると V=2π2∫01x3sinπx2dx である。ここで u=x2 とおくと、du=2xdx であり、x3dx=x2xdx=udu/2 である。したがって V=π2∫01usinπudu となる。
部分積分により∫01usinπudu=[−πucosπu]01+π1∫01cosπudu=π1+π21[sinπu]01=π1.よって V=π2⋅π1=π である。
総評
回転体の体積公式を円筒の足し合わせで説明し、その後は置換積分と部分積分で計算する問題で、12分程度が目安である。公式をただ使うのではなく、半径 x、高さ f(x) の薄い円筒を考えることを一言書くと「示せ」に対応できる。積分では u=x2 として x3dx=udu/2 に直す部分が計算の要点である。
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出典: 東京大学 1989年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。