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東京大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

tを正の数とする.
xyz空間において,点(t,t,0)Pとし,x軸を含み点(t,t,1)を通る平面に関してPと対称な点をQ
y軸を含み点(t,t,1)を通る平面に関してPと対称な点をRとする.
また,原点をOとする.

(1) QRの座標を求めよ.

(2) 4点OPQRを頂点とする4面体の体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定体積計算

方針

まず2つの対称平面を方程式で表す。x 軸を含む平面は y=tzy 軸を含む平面は x=tz である。反射はそれぞれ yz 平面,xz 平面内の直線対称に帰着する。座標を得た後,体積は OP,OQ,OR の作る平行六面体の体積を6で割って求める。

解答

(1) x 軸を含む対称面は y=tzy 軸を含む対称面は x=tz である。平面内の直線対称を計算するとQ=(t,t(t21)t2+1,2t2t2+1),R=(t(t21)t2+1,t,2t2t2+1).(2) d=t2+1 とおく。底面を OPQ に選ぶとOP=t2,点 Q と直線 OP の距離=t,2(1+2t2),d.したがって底面積はB=t2,1+2t2,d.(1)平面 OPQ の方程式はtxtyz=0である。点 R からこの平面までの距離はh=4t2d,2t2+1,.(2)よって(1)、(2)よりV=13Bh=4t43(t2+1)2.

別解

解法2

方針

反射点を求めた後、底面を PQR に選ぶ。対称性から QR の中点への線分が高さになり、平面 PQR の方程式から原点までの距離も出るため、底面積と高さだけで体積を求められる。

解答

(1) 対称移動の計算から、
x 軸を含み点 (t,t,1) を通る平面は y=tz である。yz 平面内で点 (t,0) を直線 y=tz に関して対称移動するとQ=(t,t(t21)t2+1,2t2t2+1)を得る。同様にR=(t(t21)t2+1,t,2t2t2+1)である。

(2) 以下、d=t2+1 とおく。Q,R の中点を M とするとM=(t3d,t3d,2t2d),QR=22td.直線 QR の方向は (1,1,0) であり、PM と垂直である。したがってPM=2t,1+2t2,dであり、底面 PQR の面積は12QRPM=2t2,1+2t2,d2.(1)平面 PQR の方程式は、3点を代入して確かめればt(x+y)+z=2t2である。よって原点 O からこの平面までの距離は2t2,2t2+1,.(2)(1)、(2)より、四面体の体積はV=132t2,1+2t2,d22t2,2t2+1,=4t43(t2+1)2.

総評

難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は18分から26分程度。空間の対称移動に見えるが,実際には yz 平面または xz 平面の直線対称に落とせる。平面方程式を y=tzx=tz と見つけるところが第一の得点点である。体積計算では座標をそのまま展開するより,QPRP を使うと式が大幅に短くなる。文科では(1)の座標も問われるので,反射の根拠を省かないことが重要である。

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出典: 東京大学 1985年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。