方針
球面の接平面を、半径 を法線にもつ平面として求める。軸との切片を出したら、三角形 の面積を直接計算する代わりに、四面体 の体積と、原点から接平面までの距離を使う。固定した では のもとで を最大にすると面積が最小になる。最後は の1変数不等式に帰着する。
解答
球面 は である。点 はこの球面上にあるので を満たす。また条件より である。 における接平面 は、半径方向のベクトル を法線にもつ。したがって である。これを整理し、 を用いると となる。
この平面と各軸との交点はである。四面体 の体積はである。一方、原点から平面 までの距離は、法線ベクトルの長さが1であるため である。したがって より を得る。
ここで であり、 だから である。固定した に対して である。等号は のときである。よってである。
あとは の最小値を求めればよい。逆数を考えると である。 に対して であり、等号は のときである。したがって であり、 である。等号は 、かつ のときに成り立つ。よって面積の最小値は である。
別解
解法2:接平面の射影面積を使う
方針
接平面の単位法線は である。三角形 の 平面への正射影は三角形 なので、射影面積と法線の 成分から面積を求める。後半は と相加相乗平均で最小化する。
解答
接平面はであり、その法線 の長さは球の半径と同じ1である。各軸との交点は三角形 を 平面へ正射影すると、 は原点 へ移るので三角形 になる。その面積は接平面の単位法線と 軸方向のなす角の余弦は である。射影面積の関係からしたがって球面条件から固定した ではであり、等号は のときである。よってさらにで、等号は のときである。したがって全ての等号条件は両立するので、最小値は である。
総評
難度8、計算量7、目安時間24分。接平面の切片を求めた後、四面体の体積または正射影面積を介して三角形の面積を出す。原問題は行列を扱わないため行列式・外積は使わない。 の最大化と の一変数評価で全ての等号条件が両立し、最小値 が実現することまで確認する。