方針
線分 CD の中点を M とする。四つの辺が等しいことから A,B は CD の垂直二等分面上にあり、AM=BM=21 となる。三角形 ABM を共通の底面とする二つの三角錐に分けて体積を求める。
解答
M を CD の中点とする。AC=AD、BC=BD より、A,B はともに CD の垂直二等分面上にある。したがってCM=DM=2,AM=BM=52−22=21,かつ CD は平面 ABM に垂直である。
三角形 ABM がつぶれないための条件は0<x<221.このとき、M から AB へ下ろした垂線の長さは21−4x2=284−x2である。四面体を、底面を三角形 ABM とする頂点 C,D の二つの三角錐に分けるとV=31(CM+DM)⋅2x⋅284−x2=3x84−x2.ここで9V2=x2(84−x2)≦(2x2+84−x2)2=422.等号は x2=42 のときに成り立つ。よって0<x<221,V=3x84−x2,Vmax=14 (x=42).
別解
解法2(頂角を用いる)
方針
同じ中点 M を使い、θ=∠AMB とおく。二等辺三角形 ABM の面積を sinθ で表すと、四面体の体積は 14sinθ となり、存在範囲と最大値を同時に読める。
解答
M を CD の中点とするとAM=BM=21,CM=DM=2,かつ CD⊥平面 ABM である。θ=∠AMB とおけば、四面体が存在する条件は 0<θ<π である。
二等辺三角形 ABM からx=AB=221sin2θ,したがって 0<x<221 である。また[ABM]=21⋅21sinθ.よって、頂点を C,D とする二つの三角錐の体積の和はV=31(2+2)[ABM]=14sinθ.さらにcosθ=1−2sin22θ=1−42x2よりsinθ=42x84−x2.したがってV=3x84−x2.最大値は sinθ=1、すなわち θ=π/2 のときの 14 であり、そのとき x=42 である。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は18分である。四つの等辺条件から A,B が線分 CD の垂直二等分面上にあると見抜くのが核心である。体積に行列式を持ち込む必要はなく、二つの三角錐へ分ければ高校範囲の三平方と面積だけで完結する。存在条件では等号を含めると四面体がつぶれるため、必ず 0<x<221 とする。
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出典: 東京大学 1986年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。