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東京大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

空間内の点 O に対して,4点 ABCDOA=1,OB=OC=OD=4をみたすようにとるとき,四面体 ABCD の体積の最大値を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 座標設定体積計算微分による最大最小

方針

平面 BCD を固定して考える。B,C,D は半径4の球面上にあるため、平面 BCD と球の交わりは円になり、その円に内接する三角形の面積は正三角形のとき最大である。平面が O から距離 u だけ A と反対側にあるとき、底面積は u で決まり、高さは高々 1+u である。よって1変数 (16u2)(1+u) の最大化に帰着する。

解答

O を原点とし、OA=1 である。四面体 ABCD の底面を三角形 BCD と見て考える。

平面 BCD が点 O から距離 u の位置にあるとする。ただし 0u4 である。3点 B,C,D はいずれも O を中心とする半径 4 の球面上にあるので、平面 BCD とこの球面の交わりは半径 R=16u2 の円である。

この円の上に3点 B,C,D を取るとき、三角形 BCD の面積は、円に内接する正三角形のとき最大になる。その最大面積は、外接円半径 R の正三角形の面積なので 334R2=334(16u2) である。

次に高さを考える。平面 BCD から点 A までの距離は、平面が A と反対側にあるとき最大となり、その最大値は 1+u である。したがって、どのように B,C,D を取っても体積 VV13334(16u2)(1+u)=34(16u2)(1+u)を満たす。逆に、平面を A と反対側に取り、その円周上で B,C,D を正三角形にすれば、この上限は実現できる。

よって F(u)=(16u2)(1+u)(0u4) の最大値を求めればよい。微分すると F(u)=2u(1+u)+(16u2)=162u3u2 である。したがって F(u)=03u2+2u16=0 すなわち (3u+8)(u2)=0 である。範囲 0u4 にある解は u=2 である。端点では F(0)=16,F(4)=0 であり、F(2)=(164)3=36 だから、最大は u=2 のときである。

したがって最大体積は Vmax=3436=93 である。

別解

解法2:高さで表して平方因数により最大化する

方針

底面 BCD から A までの高さを h とする。平面と球の交円半径を h で表し、正三角形が底面積を最大にすることを用いる。最後は微分せず平方因数で上限を示す。

解答

最大配置では、平面 BCDO から見て A の反対側に置けばよい。
O と平面 BCD の距離を u とすると、A から底面までの高さはh=1+u,0u4.また、半径4の球と平面 BCD の交円半径はR=16u2.半径 R の円に内接する三角形の面積は正三角形のとき最大で、その値は334R2.したがって四面体の体積はV34(16u2)(1+u).ここで36(16u2)(1+u)=(u2)2(u+5)0.よって(16u2)(1+u)36,等号は u=2 のときに成立する。
このとき交円上で B,C,D を正三角形に取れば、底面積と高さの上限を同時に実現できる。
したがってVmax=3436=93.

総評

難度は10段階で7、計算量は10段階で6程度。試験場では35分から40分を見込む。いきなり座標で3点を動かすと変数が多くなるため、まず平面 BCD を固定し、球との交円上で底面積を最大化するのが見通しのよい方針である。高さは平面を A と反対側に置いたとき 1+u まで大きくできる。この2つの上限が同時に達成できることを述べてから1変数の最大化に入ると、仮定で最大を決めてしまったように見えない答案になる。

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出典: 東京大学 1988年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。