方針
平面 を固定して考える。 は半径4の球面上にあるため、平面 と球の交わりは円になり、その円に内接する三角形の面積は正三角形のとき最大である。平面が から距離 だけ と反対側にあるとき、底面積は で決まり、高さは高々 である。よって1変数 の最大化に帰着する。
解答
点 を原点とし、 である。四面体 の底面を三角形 と見て考える。
平面 が点 から距離 の位置にあるとする。ただし である。3点 はいずれも を中心とする半径 の球面上にあるので、平面 とこの球面の交わりは半径 の円である。
この円の上に3点 を取るとき、三角形 の面積は、円に内接する正三角形のとき最大になる。その最大面積は、外接円半径 の正三角形の面積なので である。
次に高さを考える。平面 から点 までの距離は、平面が と反対側にあるとき最大となり、その最大値は である。したがって、どのように を取っても体積 はを満たす。逆に、平面を と反対側に取り、その円周上で を正三角形にすれば、この上限は実現できる。
よって の最大値を求めればよい。微分すると である。したがって は すなわち である。範囲 にある解は である。端点では であり、 だから、最大は のときである。
したがって最大体積は である。
別解
解法2:高さで表して平方因数により最大化する
方針
底面 から までの高さを とする。平面と球の交円半径を で表し、正三角形が底面積を最大にすることを用いる。最後は微分せず平方因数で上限を示す。
解答
最大配置では、平面 を から見て の反対側に置けばよい。
と平面 の距離を とすると、 から底面までの高さはまた、半径4の球と平面 の交円半径は半径 の円に内接する三角形の面積は正三角形のとき最大で、その値はしたがって四面体の体積はここでよって等号は のときに成立する。
このとき交円上で を正三角形に取れば、底面積と高さの上限を同時に実現できる。
したがって
総評
難度は10段階で7、計算量は10段階で6程度。試験場では35分から40分を見込む。いきなり座標で3点を動かすと変数が多くなるため、まず平面 を固定し、球との交円上で底面積を最大化するのが見通しのよい方針である。高さは平面を と反対側に置いたとき まで大きくできる。この2つの上限が同時に達成できることを述べてから1変数の最大化に入ると、仮定で最大を決めてしまったように見えない答案になる。