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東京大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

A=(12323212)とし,
P0xy平面上の原点とする.
i=1,,6に対して,
aiを正の実数とし,
(xiyi)=Ai(ai0)とおいたとき,
PiPi1Pi=(xi,yi)となるように定める.
ただし,このときP6=P0となっているものとする.
P0,P1,,P6を順に結んで得られる六角形をHとおく.

(1) a1a4=a5a2=a3a6であることを示せ.

(2) i=16ai=6a1a4=1とするとき,Hの面積の最大値を求めよ.

(3) i=16ai=6とするとき,Hの面積の最大値を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

ベクトル図形と方程式 回転・拡大ベクトル成分計算面積計算不等式評価

方針

行列 A60 回転を表すので、六辺の方向は順に 60 ずつ変わる。閉じる条件を x,y 成分に分けて(1)を得る。(2)(3)では共通差 d と三つの基準長 x,y,z を導入し、六角形の面積を二次式にして xy+yz+zx(x+y+z)2/3 を使う。

解答

(1)

i 辺の方向は正の x 軸を iπ/3 だけ回転した方向である。P6=P0y 成分からa1+a2a4a5=0,したがってa1a4=a5a2.また x 成分を2倍してa1a22a3a4+a5+2a6=0.前式を代入するとa1a4=a3a6.よってa1a4=a5a2=a3a6.(2)

共通の差を d としx=a4,y=a2,z=a6とおくと(a1,a2,a3,a4,a5,a6)=(x+d,y,z+d,x,y+d,z).六角形の面積を K とする。各頂点を辺ベクトルの累積和で表し、座標の面積公式で整理するとK3=12(xy+yz+zx)+d2(x+y+z)+d24.ai=6 よりx+y+z=33d2.固定した和に対しxy+yz+zx(x+y+z)23で、等号は x=y=z のときである。したがってK3(32d28).ここでは d=1 なのでKmax=1138.等号は x=y=z=1/2 のときに実現する。

(3)

上の評価で d も動かすとK3(32d28)332.d=0, x=y=z=1、すなわち a1==a6=1 の正六角形で等号が実現する。よってKmax=332.

総評

目安は35分。(1)は閉曲線条件を成分で書く基本点、(2)(3)は面積式の整理と等号条件が配点の中心である。差 d の対応を a1a4=a5a2=a3a6 の順に正しく置くこと、最大値だけでなく正の辺長で等号が実現する例を示すことが重要。

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出典: 東京大学 1990年度 後期 理科 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。