4点 P,Q,R,S が同一球面上にあるとする。P(0,0,0) と Q(a,0,0) から,球の中心の x 座標は a/2 である。同様に,P と R(0,1,0) から y 座標は 1/2,R と S(0,1,b) から z 座標は b/2 である。よって中心は (2a,21,2b) である。半径が1であるから,中心から P までの距離について 4a2+1+b2=1 が成り立つ。したがって a2+b2=3 である。
四面体 PQRS の体積は,底面 PQR の面積が a/2,高さが b であるから V=31⋅2a⋅b=6ab である。
4つの面の面積を求める。PQR の面積は a/2,PRS の面積は b/2 である。また△PQS の面積=21a1+b2,△QRS の面積=21b1+a2である。よって表面積を T とすると T=21{a+b+a1+b2+b1+a2} である。
内接球の半径を r とすると,四面体の体積は各面を底面とする4つの三角錐の体積の和だから V=31rT である。したがって 6ab=6r{a+b+a1+b2+b1+a2} であり,r1=a1+b1+1+a21+1+b21 を得る。
ここで F=1+a21+1+b21 とおく。示すべき1つ目の不等式は F2≧20/3 である。t=ab とおくと,a2+b2=3 より t≦23 である。また a21+b21=a2b2a2+b2=t23 であり,(1+a21)(1+b21)=1+a21+b21+a2b21=1+t24である。よって F2=2+t23+21+t24 である。t≦3/2 から t23≧34,1+t24≧35 なので F2≧2+34+2⋅35=320 である。すなわち(r1−a1−b1)2≧320が成り立つ。
次に2つ目を示す。a,b>0 であるから (a1+b1)2=t23+t2 である。0<t≦3/2 より右辺は t23+t2≧34+34=38 を満たす。したがって a1+b1≧232 である。また1つ目で示した評価から F≧235 である。よって r1=a1+b1+F≧232+235 であり,r1≧232+235 が示された。