方針
4つの面がすべて合同な四面体では,向かい合う辺の長さがそれぞれ等しい。この型の四面体は,中心を原点に置いた対称な4点 で表すと辺の長さと体積が計算しやすい。3種類の辺の長さから を求め,体積 を出す。最後は だけが を含むことに注目して, の極限を取る。
解答
すべての面が合同である四面体では,向かい合う辺の長さがそれぞれ等しい。そこで,合同な四面体として を頂点にもつものを考える。この四面体の各面は,3辺の長さが で同じになるので,問題の四面体と同じ型である。
3つの辺の長さを と対応させる。両辺を2乗して を得る。これらを足し引きすると である。 なので は正に取れる。
この対称配置の体積を求める。頂点 から他の3頂点へ向かうベクトルを とすると,これらで作る平行六面体の体積は である。したがって四面体の体積は である。
上で求めた値を代入するとであるからとなる。よって とすればである。
別解
解法2
方針
3種類の辺長を とし、1頂点から出る3本の辺ベクトルの
内積を余弦定理で決める。四面体の体積公式を整理して得られる
等面四面体の対称な公式へ代入し、 の因子を直接抜く。
解答
すべての面が合同なら、向かい合う辺はそれぞれ等しい。3種類の
辺長をとする。1頂点から出る3本の辺ベクトルを考え、余弦定理でその
内積を表して体積を計算すると、等面四面体についてを得る。この式は、3本の辺ベクトルが作る平行六面体の体積が
四面体の体積の6倍であることから、成分計算だけで導ける。
今回はしたがって に注意するとよって向かい合う辺が同じ記号になることが、公式の対称性に対応している。
総評
難度7、計算量6、目安20〜24分。等面四面体では向かい合う辺が等しいことを入口にする。解法1は対称座標、解法2は3辺長だけの体積公式を用い、いずれも を与える。退化因子 を先に分離すれば極限は安定して8となる。