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東京大学 1992年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

xyz空間において,x軸に平行な柱面A={(x,y,z)y2+z2=1, x,y,zは実数}から,y軸と平行な柱面B={(x,y,z)x23xz+z2=14, x,y,zは実数}により囲まれる部分を切り抜いた残りの図形をCとする。
図形Cの展開図をえがけ。
ただし点(0,1,0)を通りx軸と平行な直線に沿ってCを切り開くものとする。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式三角関数 座標設定、パラメータ処理、図形的解釈軌跡

方針

柱面 A は半径1の円柱なので,展開するために y=cosθz=sinθ とおく。切り開く直線 (x,1,0)θ=0θ=2π の端に対応する。柱面 B の方程式へ z=sinθ を代入すると x の2次方程式になり,境界は x=sin(θ+π/6)x=sin(θπ/6) で表される。展開図では,横軸を x,縦軸を θ とする帯から,この2曲線の間を取り除く。

解答

柱面 A 上の点を y=cosθ,z=sinθ と表す。点 (0,1,0) を通り x 軸と平行な直線に沿って切り開くので,展開図では 0θ2π を縦方向の座標とし,横方向の座標を x とすればよい。上下の辺 θ=0θ=2π は,もとの切り口の両側に対応する。

次に柱面 B との交線を求める。z=sinθB の方程式へ代入すると x23xsinθ+sin2θ=14 である。これを x について解くと x=3sinθ+cosθ2 または x=3sinθcosθ2 である。すなわちx=sin(θ+π6),x=sin(θπ6)である。cosθ<0 のところでは2つの根の大小は入れ替わるが,境界となる2曲線はこの2本である。

したがって展開図は,横軸 x,縦軸 θ の無限に長い帯 0θ2π から,2曲線x=sin(θ+π6),x=sin(θπ6)にはさまれる部分を切り抜いた図形である。2曲線は θ=π/23π/2 で接し,その前後で左右が入れ替わる。実際に描くと,幅 2π の帯の中に,位相が π/3 だけずれた2本の正弦曲線を描き,その間を空白として残りを C の展開図とすればよい。

総評

円柱面を展開し,別の柱面による切り口を平面上の曲線に直す問題である。目安時間は22分。y=cosθ,z=sinθ と置くと,切り開く直線が θ=0 に対応するため,展開図の座標が明確になる。B との交線は x の2次方程式として解くと2本の正弦曲線になる。図示では,2曲線の大小が途中で入れ替わることを意識して,「2曲線にはさまれる部分を取り除く」と表すのが安全である。

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出典: 東京大学 1992年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。