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東京大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

整数からなる数列{an}を漸化式a1=1a2=3an+2=3an+17an (n=1,2,)で定める。
anが偶数となるnを決定せよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

数列整数 漸化式の変形、合同式、偶奇性、剰余分類

方針

偶数になるかだけを問うので,数列そのものではなく2で割った余りを追えばよい。漸化式では 37 も2で割ると 1 に等しいため,余りは bn+2=bn+1+bn で進む。初期値から 1,1,0 の周期を確認し,周期が戻る理由を組で示して,偶数となる番号を決定する。

解答

bnan を2で割った余りとする。漸化式を2で割ると bn+2bn+1+bn(mod2) である。また b11,b21(mod2) であるから b31+10(mod2) となる。さらに b4b3+b21,b5b4+b31(mod2) で,(b4,b5)=(1,1) となり,初めの組 (b1,b2) に戻る。

したがって余りは 1,1,0,1,1,0, と周期3で繰り返す。よって an が偶数となるのは,余りが0になる n0(mod3) のときである。すなわち求める n は3の倍数である。

別解

解法2

方針

余りを順に並べる代わりに、漸化式をもう1段進めて
an+3an(mod2) を直接示す。これで周期3がすべての
n に対して成り立つことが一度に分かる。

解答

与えられた漸化式を2で考えるとan+2an+1+an(mod2)である。したがってan+3an+2+an+1(an+1+an)+an+1an(mod2)となる。よって偶奇は3項ごとに必ず同じになる。

初めの3項についてはa11,a21,a3a2+a10(mod2)である。ゆえにan が偶数n0(mod3)であり、求める n は3の倍数である。

総評

難度4、計算量3、目安6〜9分。一般項を求める必要はなく、2で割った余りだけを追えばよい。解法1は隣接2項の組が戻ること、解法2は an+3an(mod2) を直接示した。周期を数項観察するだけで終えず、以後も必ず繰り返す根拠を書くことが満点答案の要点である。

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出典: 東京大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。