方針
点 から球面上の点 を 平面へ移す射影を,直線の媒介表示で座標化する。まず を で表し,次に逆に から を復元する。すると , は2つの円の内部, は原点中心の円の外部になる。そもそも球面上に3つの座標がすべて 以上の点が存在する条件 も最初に分けておく。
解答
直線 上の点は,実数 を用いて と表される。 はこの直線と 平面の交点なので, 座標が0になればよい。したがって より である。 なので であり, を得る。
逆に から を求める。 とおく。直線 上の点は であり,これが球面上にある条件は である。整理すると となる。 は点 なので, に対応するのは である。したがってである。
まず,条件を満たす が存在するにはが必要である。よって のときは求める範囲は空である。
以下 とする。このとき である。 は と同値であり,両辺に正の数 を掛けて を得る。平方完成すると である。同様に は である。
また は である。 だから すなわち を得る。
したがって のとき,点 の動く範囲は をすべて満たす部分である。図では,中心 ,,半径 の2つの円の共通内部から,原点中心で半径 の円の内部を除いた部分を塗る。 ではこの部分は1点だけになり, では面積をもつ領域になる。
別解
解法2
方針
射影の基本恒等式
を先に作る。そこから 、続いて
を で復元し、3つの境界面がどの円へ移るかを
個別に確認する。最後に代表点で円の内外を判定する。
解答
とし、 と置く。直線 の
座標からである。球面の式を使うととなる。したがって条件を満たす が存在するためにはが必要である。逆に なら などから非空である。
よって では求める範囲は空集合である。
以下 とする。上の復元式によりまたどの変形も分母は正である。ゆえに求める範囲は、中心
、、半径 の2円の共通内部で、
さらに原点中心、半径
の円の外部にある部分である。すべての
境界を含む。 では1点だけになる。
図は の模式図であり、青い2円の共通内部から橙色の円内を
除いた部分を示す。
総評
難度7、計算量6、目安22〜26分。北極からの射影を逆変換まで作ることが核心である。2解法で の条件が2円の内部、 の条件が原点中心円の外部になる向きを照合した。先に では球面上の点自体が存在しないと分け、 で1点だけになる境界も確認した。