方針
傾きは通常 なので、高さが1増える間の横方向の増加量は傾きの逆数になる。 番目の帯での傾きは だから、整数の高さに達した時点の 座標は等比級数で表せる。 では横方向に無限に進み、 では有限の上限に近づくため、直線 を横切る条件はその上限との比較になる。
解答
通常の傾きは である。したがって傾きが の直線上を、 座標が1だけ増えるとき、 座標の増加量は である。
最初、 での傾きは である。 が整数を通過するたびに傾きが 倍されるので、一般に での傾きは である。よってこの帯を通過する間の 座標の増加量は である。
したがって、点 が高さ に達したときの 座標を とすると である。
まず の場合を考える。このとき であるから、和 は で限りなく大きくなる。したがって も限りなく大きくなり、任意の に対して、折れ線は直線 を横切る。
次に の場合を考える。このとき等比級数の和は上限をもち、 である。折れ線の 座標は増加しながらこの値に近づく。したがって、直線 を横切るための必要十分条件は である。等号の場合は有限の高さでは到達せず、近づくだけなので横切らない。
以上より条件はである。
別解
解法2:各高さから先の残り距離を調べる
方針
高さ から先へ進める横距離を考える。 では残り距離が等比的に縮んで有限値になり、 では縮まらない。この全移動可能距離と を比較する。
解答
高さ から までの傾きは だから、その間の横移動は ならであり、横方向の総移動距離は限りなく大きくなる。したがって任意の に対して直線 を横切る。
とする。高さ から先に進める横距離 は特に原点から先へ進める全横距離の上限は折れ線の 座標は連続かつ単調増加で、この値そのものには有限の高さで到達しない。
よって ではが必要十分である。
以上をまとめると
総評
難度は10段階で6、計算量は10段階で5程度。試験場では25分から30分を見込む。傾き を と取り違えると条件が逆になるので、まず1段上がる間の横方向の増加量を と確認することが大切である。 のときだけ有限の上限が現れ、等号では到達しない点が落とし穴になる。