方針
(1) は2で割った余りを追い,隣り合う2項の余りの組が周期3で戻ることを示す。(2)では10の倍数であることを,2の倍数かつ5の倍数であることに分解する。5で割った余りも同じ漸化式から周期を持ち,初期の組 に戻るところまで確認する。最後に と を同時に満たす条件へまとめる。
解答
(1) を2で割った余りを考える。, であるから,漸化式より である。初期値は であるから となる。ここで隣り合う2項の余りが となり,初期の組に戻る。したがって余りは と周期3で繰り返す。
よって である。
(2)
10の倍数であるためには,2の倍数かつ5の倍数であることが必要十分である。(1)より,2の倍数である条件は である。
次に5で割った余りを調べる。漸化式は である。初めから計算すると である。さらにとなり,隣り合う2項の余りが初期の組 に戻る。したがって5で割った余りは と周期4で繰り返し, である。
以上より が10の倍数であるための必要十分条件は を同時に満たすことである。 と は互いに素なので,これは と同値である。したがって である。
別解
解法2
方針
(1) と(2)を別々の法で処理せず、最初から10で割った余りの組
を追う。12項で初期の組へ戻ることを示せば、
その1周期から偶数となる位置と10の倍数となる位置を同時に読める。
解答
(1)
漸化式を10で考える。初期値から順に計算するととなる。さらにで、隣り合う余りの組が初期の に戻る。次の組は直前の
組だけで一意に定まるので、この12項が以後繰り返される。
1周期のうち偶数であるのは の位置である。
したがって(2)
同じ表で余りが0になるのは の位置だけである。周期性からよって が10の倍数となるための必要十分条件は、 が
12の倍数であることである。
総評
難度5、計算量4、目安12〜15分。解法1は法2と法5の周期を分けて最小公倍数へまとめ、解法2は法10の12項周期を直接検証した。どちらも隣接2項の余りが初期値へ戻るため周期性が保証される。偶数条件は3の倍数、10の倍数条件は12の倍数であり、必要性と十分性を両方確認した。