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東京大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

正の整数の下2桁とは,100の位以上を無視した数をいう.
たとえば2000,12345の下2桁はそれぞれ0,45である.
mが正の整数全体を動くとき,5m4の下2桁として現れる数をすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

整数 合同式、剰余分類、場合分け

方針

下2桁は 100 で割った余りで決まる。5m4 なので,まず m420 で割った余りに落とすとよい。m10 の倍数,5 の倍数だが 10 の倍数でない数,偶数だが 5 の倍数でない数,10 と互いに素な数に分ける。それぞれ m420 に関する余りを出し,最後に実際にその下2桁が現れる例を添えて,候補漏れがないことを確認する。

解答

下2桁は 100 で割った余りで決まる。5m4100 で割った余りは,m420 で割った余りによって決まる。 m25 での割れ方により分ける。

まず m10 の倍数のとき,m4104 の倍数であるから 5m40(mod100) である。

次に,m5 の倍数で 10 の倍数でないとする。このとき m=5u と書け,u は奇数である。すると 5m4=554u4=3125u4 である。3125u425u4(mod100) であり,奇数 u については u41(mod4) だから 25u425(mod100) である。したがって下2桁は 25 である。

次に,m が偶数で 5 の倍数でないとする。m=2u と書くと,u5 の倍数ではない。5 で割った余りが 0 でない数の4乗は 5 で割ると 1 余るので,u41(mod5) である。よって m4=16u416(mod20) となり,5m480(mod100) である。

最後に,m10 と互いに素であるとする。このとき m は奇数で,かつ 5 の倍数でない。したがって m41(mod4),m41(mod5) であるから m41(mod20) である。よって 5m45(mod100) である。

以上から,候補は 0,5,25,80 である。実際,m=10,1,5,2 とすれば,それぞれ 0,5,25,80 が現れる。したがって求める下2桁は 0,5,25,80 である。

25 での割れ方による4分類で、すべての整数 m を尽くす。

別解

解法2(20を法とする周期性)

方針

5(m+20)45m4 が100の倍数になることから、下2桁は m の20による剰余だけで決まる。剰余を偶奇と5の倍数性でまとめ、代表元だけを計算する。

解答

二項定理により5{(m+20)4m4}=5{80m3+2400m2+32000m+160000}は100の倍数である。したがって 5m4 の下2桁は m を20で
割った余りだけで決まる。

20個の剰余を一つずつ計算する必要はない。次の4類にまとめられる。m の類m4(mod20)5m4(mod100)10m00m5(mod10)5252m, 5m1680(m,10)=115第3行は m=2u, 5u としてm4=16u416(mod20)、第4行は
m41(mod4) かつ m41(mod5) から従う。

実際、m=10,5,2,1 でそれぞれ
0,25,80,05 が現れる。よって求める下2桁は00, 05, 25, 80である。

総評

難度5,計算量4。100 で割った余りを直接100通り調べるのではなく,先頭の係数 5 に注目して m420 に関する余りへ落とすのが核心である。場合分けは 25 の割れ方で尽くすと漏れがない。特に 5 の倍数で奇数の場合は下2桁が 25 に固定されること,偶数で 5 の倍数でない場合は 80 になることを合同式で明記したい。15分程度で,最後に実現例まで書くと答案として締まる。

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出典: 東京大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。