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東京大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

自然数nに対し,Rn=10n19=111111nと表す。たとえばR1=1R2=11R3=111である。

(1) mを0以上の整数とする。
R3m3mで割り切れるが,3m+1では割り切れないことを示せ。

(2) Rnが27で割り切れることが,nが27で割り切れるための必要十分条件であることを示せ。

難易度7/ 10計算量5/ 10目安20

整数数列 合同式、素因数分解、数学的帰納法

方針

R3N=RN(102N+10N+1) という分解を使い,添字を3倍したときに3で割れる回数がちょうど1回増えることを示す。後ろの因子は 10N1(mod9) から 3 では割れるが 9 では割れない。(2)では n=3mq3q と分け,Rn=R3m に残りの等比和を掛けた形にする。残りの等比和は 3 で割ると q と同じ余りになるため,Rn の3で割れる回数は R3m と同じになる。

解答

(1)

まず m=0 のとき,R1=1 である。これは 30=1 で割り切れるが,31=3 では割り切れない。

次に,ある m0R3m=3mu と書け,u3 で割り切れないと仮定する。N=3m とおくと,R3N=103N19=10N19(102N+10N+1)=RN(102N+10N+1)である。

ここで 101(mod9) だから 10N1(mod9) であり,102N+10N+11+1+1=3(mod9) となる。したがって 102N+10N+1=3v と書け,v3 で割り切れない。

よって R3m+1=R3N=3mu3v=3m+1uv であり,uv3 で割り切れない。したがって R3m+13m+1 で割り切れるが,3m+2 では割り切れない。数学的帰納法により,すべての m0 で主張が成り立つ。

(2)

自然数 nn=3mq と書く。ただし m は0以上の整数,q3 で割り切れない自然数である。 RnR3m でくくると,Rn=R3m(10(q1)3m+10(q2)3m++103m+1) である。括弧内には q 個の項がある。各項は 3 で割ると 1 余るので,括弧内全体は 3 で割ると q と同じ余りをもつ。q3 で割り切れないから,この括弧内も 3 で割り切れない。

(1) より,R3m3m で割り切れるが 3m+1 では割り切れない。さらに括弧内は 3 で割り切れないので,Rn3m で割り切れるが 3m+1 では割り切れない。

したがって Rn27=33 で割り切れることは m3 と同値である。一方,n=3mq かつ 3q であるから,n27 で割り切れることも m3 と同値である。

以上より,Rn27 で割り切れることは,n27 で割り切れるための必要十分条件である。

総評

レピュニットの割り切れ方を,桁数の3の因数へ正確に戻す整数問題である。想定時間は20分前後,難易度は7,計算量は5程度。R3N=RN(102N+10N+1) に気づけば(1)は帰納法で処理できるが,後ろの因子が「3で割れる」だけでなく「9では割れない」ことを (mod9) で示す必要がある。(2)では n=3mq と分けた後,残りの等比和が3で割れないことを確認するのが核心である。高度な定理名に頼らず,合同式と因数分解で完結する答案が最も安定する。

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出典: 東京大学 2008年度 前期 理科 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。