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横浜国立大学 2019年度 前期理系数学 第4問

Oを原点とするxy平面上に2点A(2,0),B(0,2)がある。2点P,Qは条件(*)をみたしながら動く。(){Pは線分 OA 上にある。Qは線分 OB 上にある。OPQ の面積は 1 である。Pの座標を(t,0)とする。次の問いに答えよ。

(1) tのとり得る値の範囲を求めよ。

(2) tが(1)で求めた範囲を動くとき,線分PQが通過する領域をxy平面上に図示せよ。

(3) (2)で求めた領域の面積Sを求めよ。

難易度7/ 10計算量8/ 10目安28

図形と方程式微分積分 軌跡、パラメータ処理、範囲評価、面積計算

方針

Q=(0,u) とおくと,面積条件から tu=2 であり,制約から 1t2 となる。線分 PQ の方程式を x/t+yt/2=1 と書き,固定した x に対して y=2(tx)/t2 がとる範囲を調べる。上側境界は包絡線 y=1/(2x) と端の線分,下側境界は端の線分と x 軸になる。最後は区間を分けて面積を積分する。

解答

(1)
Q=(0,u) とおく。P=(t,0), Q=(0,u)OPQ の面積が1であるから12tu=1,u=2t.0t,u2 より 1t2 である。

(2)
線分 PQy=2(tx)t2(0xt)で表される。固定した x に対して右辺を t の関数とみると、t=2x で包絡線 y=1/(2x) を得る。端の線分はt=1:y=22x,t=2:y=1x2.したがって通過領域は0x12:1x2y22x,12x23:1x2y12x,23x1:22xy12x,1x2:0y1x2.(3)
この上下の境界の差を4区間で積分するとS=01/2(13x2)dx+1/22/3(12x1+x2)dx+2/31(12x2+2x)dx+12(1x2)dx.計算してS=13+12log2.

別解

解法2

方針

固定した点 (x,y) を通る線分が存在する条件を、パラメータ t の方程式 yt22t+2x=0 として見る。判別式0が包絡線、t=1,2 が端の境界を与える。

解答

(1)
面積条件から Q=(0,2/t) であり、Q が線分 OB 上にある条件は 2/t2 である。P の条件 t2 と合わせて1t2.(2)
(x,y) が線分上にある条件はy=2(tx)t2    yt22t+2x=0.(1)(1)が t の重解をもつ境界では判別式が0だから48xy=0    y=12x.これが線分族の包絡線である。さらにパラメータの端 t=1,2 と、線分の端 x=t,y=0 からy=22x,y=1x2,y=0も境界になる。交点 x=1/2,2/3,1 でつなぐと、通過領域は次の色付き部分である。

(3)
縦に切った上下端は、x=1/2,2/3,1 で切り替わる。したがってS=01/2(13x2)dx+1/22/3(12x1+x2)dx+2/31(12x2+2x)dx+12(1x2)dx=13+12log2.

総評

難度7,計算量8。想定時間は28分程度。線分族は y=2(tx)/t2 と1変数化できる。固定した x に対する最大・最小で考える方法と、t の二次方程式の判別式で包絡線を出す方法が相互検算になる。境界は包絡線だけではなく、t=1,2 の端の線分と y=0 も含む。面積積分の区切り 1/2,2/3,1 を図から確認してから計算するのが安全である。

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出典: 横浜国立大学 2019年度 前期 数学 第6問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。