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横浜国立大学 2016年度 前期理系数学 第5問

xy 平面上に楕円 C:x24+y2=1 がある.次の問いに答えよ.

(1)P(a,b) を通る C の接線が2本あり,それらが直交するとき,a,b がみたす条件を求めよ.

(2) C に外接する長方形のうち,x 座標が 1y 座標が正である頂点をもつものの面積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式 接線・法線座標設定図形的解釈、計算整理

方針

(1)P(a,b) を通る傾き m の直線を楕円に接する条件に代入し,接線の傾きが満たす二次方程式を作る。2本の接線が直交する条件は傾きの積が 1 である。(2) は (1) から指定された頂点を (1,2) と決め,その点を通る2接線の傾きから,向かい合う平行接線間の距離を掛けて面積を求める。

解答

(1)P(a,b) を通る傾き m の直線をyb=m(xa)とする。これを x24+y2=1 に代入して,接する条件を判別式 0 で表すと(a24)m22abm+(b21)=0を得る。2本の接線がともに縦でないとき,その傾きを m1,m2 とすると,直交条件は m1m2=1 である。したがってb21a24=1よりa2+b2=5である。縦の接線を含む場合は x=±2 と水平な接線 y=±1 の組になり,この場合も a2+b2=5 をみたす。逆に a2+b2=5 なら点 P は楕円の外部にあり,直交する2本の接線をもつ。よって条件はa2+b2=5である。

(2) 指定された頂点を (1,β)  (β>0) とすると,(1) より1+β2=5だから β=2 である。すなわち頂点は (1,2) である。この点を通る2本の接線の傾きは,(1) の式に a=1,b=2 を代入して3m2+4m3=0の2根 m1,m2 である。これらは m1m2=1 をみたす。

傾き m の楕円の接線は y=mx±4m2+1 と表されるので,この2本の平行接線間の距離は24m2+1m2+1である。したがって長方形の面積は24m12+1m12+124m22+1m22+1である。r=m12 とおくと m22=1/r であり,m1+m2=43m1m2=1 よりr+1r=349である。よって面積は4(4r+1)(r+4)(r+1)2=44(r+1r)+17r+1r+2=428952=341313である。

別解

別解(楕円の支持関数と直交座標)

方針

(1) 接線を法線ベクトルで表し,直交する2法線を正規直交方向に分解して交点の距離を求める。(2) 楕円を各方向からはさんだ幅,すなわち支持関数を使って外接長方形の面積を求める。

解答

(1) 直線lx+my=1が楕円 C に接するための条件は4l2+m2=1(1)である。実際,楕円上の点 (2cosθ,sinθ) における接線をこの形に直せば確認できる。

P で交わる直交2接線の法線ベクトルをn1=ρ(cosθ,sinθ),n2=σ(sinθ,cosθ)とする。両接線は niP=1 と書けるので,直交分解によりP=n1ρ2+n2σ2.したがってP2=1ρ2+1σ2.(2)一方,接線条件 (1) から1ρ2=4cos2θ+sin2θ,1σ2=4sin2θ+cos2θ.これらを (2) に代入するとa2+b2=P2=5.逆にこの円上の点は楕円の外部にあり,同じ計算を逆にたどって直交する2接線をもつ。よって条件はa2+b2=5.(2) 指定された頂点は (1) より P=(1,2) である。外接長方形の一組の辺に垂直な単位ベクトルをu=(c,s)=(cosθ,sinθ),v=(s,c)とする。楕円の原点から各支持線までの距離はh=4c2+s2=1+3c2,k=4s2+c2=1+3s2.したがって長方形の頂点をP=hu+kv=(1,2)と選べる。

Pu=hPv=k よりc+2s=h,s+2c=k.第1式を2乗して h2=1+3c2 を用いると3(s2c2)+4cs=0,c2s2=43cs.(3)さらに(c2s2)2+4c2s2=1へ (3) を代入し,h,k>0 となる符号を選ぶとcs=3213.よってhk=(c+2s)(s+2c)=2(c2s2)+3cs=173cs=17213.長方形の2辺の長さは 2h,2k だから,面積は4hk=3413=341313.

総評

難度7,計算量6。想定時間は25分程度。第(1)問は傾きを未知数にした接線条件,第(2)問は平行接線間の距離を使う構成力が問われる。縦の接線を含む例外処理と,面積計算で傾きそのものを最後まで解かずに対称式で整理することが重要である。

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出典: 横浜国立大学 2016年度 前期 数学 第7問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。