方針
(1) 点 を通る傾き の直線を楕円に接する条件に代入し,接線の傾きが満たす二次方程式を作る。2本の接線が直交する条件は傾きの積が である。(2) は (1) から指定された頂点を と決め,その点を通る2接線の傾きから,向かい合う平行接線間の距離を掛けて面積を求める。
解答
(1) 点 を通る傾き の直線をとする。これを に代入して,接する条件を判別式 で表すとを得る。2本の接線がともに縦でないとき,その傾きを とすると,直交条件は である。したがってよりである。縦の接線を含む場合は と水平な接線 の組になり,この場合も をみたす。逆に なら点 は楕円の外部にあり,直交する2本の接線をもつ。よって条件はである。
(2) 指定された頂点を とすると,(1) よりだから である。すなわち頂点は である。この点を通る2本の接線の傾きは,(1) の式に を代入しての2根 である。これらは をみたす。
傾き の楕円の接線は と表されるので,この2本の平行接線間の距離はである。したがって長方形の面積はである。 とおくと であり,, よりである。よって面積はである。
別解
別解(楕円の支持関数と直交座標)
方針
(1) 接線を法線ベクトルで表し,直交する2法線を正規直交方向に分解して交点の距離を求める。(2) 楕円を各方向からはさんだ幅,すなわち支持関数を使って外接長方形の面積を求める。
解答
(1) 直線が楕円 に接するための条件はである。実際,楕円上の点 における接線をこの形に直せば確認できる。
点 で交わる直交2接線の法線ベクトルをとする。両接線は と書けるので,直交分解によりしたがって一方,接線条件 (1) からこれらを (2) に代入すると逆にこの円上の点は楕円の外部にあり,同じ計算を逆にたどって直交する2接線をもつ。よって条件は(2) 指定された頂点は (1) より である。外接長方形の一組の辺に垂直な単位ベクトルをとする。楕円の原点から各支持線までの距離はしたがって長方形の頂点をと選べる。
, より第1式を2乗して を用いるとさらにへ (3) を代入し, となる符号を選ぶとよって長方形の2辺の長さは だから,面積は
総評
難度7,計算量6。想定時間は25分程度。第(1)問は傾きを未知数にした接線条件,第(2)問は平行接線間の距離を使う構成力が問われる。縦の接線を含む例外処理と,面積計算で傾きそのものを最後まで解かずに対称式で整理することが重要である。