横浜国立大学 2020年度
文系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 経済学部
- 分野
- ベクトル
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、文字消去
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
空間内に4点 O,A,B,C があり、
および
OA⋅OB=OB⋅OC=OC⋅OA=k(0<k<1)
を満たしている。ただし、OA⋅OB は OA と OB の内積を表す。
三角形 ABC の重心を M とする。線分 OM 上に点 P があり、
∠APB=90∘
を満たしている。次の2量をそれぞれ k の式で表せ。
出典:横浜国立大学 2020年度 前期 文系 第1問
方針
解法1(重心ベクトルと直交条件を使う)
3本の位置ベクトルを a,b,c とし、重心ベクトルを m とする。P が線分 OM 上にあることを OP=tm と表し、PA⋅PB=0 を t の二次方程式にする。
解法2(直角二等辺三角形を先に使う)
対称性から AP=BP を示す。∠APB=90∘ なので三角形 APB は直角二等辺三角形となり、AB から AP を直ちに求められる。その値を P=tM の距離式に戻して比を決める。
解答
解法1(重心ベクトルと直交条件を使う)
次のようにおく。
重心の位置ベクトルは
与えられた内積から
∣m∣2=9∣a+b+c∣2=93+6k=31+2k
である。また
a⋅m=b⋅m=31+2k.
P は線分 OM 上にあるので
とおける。直角条件は
(a−tm)⋅(b−tm)=0
であるから
k−32(1+2k)t+31+2kt2=0.
したがって
t2−2t+1+2k3k=0,
よって
0<k<1 で 0≦t≦1 を満たすのは負号の方だけなので
次に
∣AP∣2=∣a−tm∣2=1−32(1+2k)t+31+2kt2.
直交条件の式と比べると、後ろ2項の和は −k である。したがって
長さは正だから
以上より
∣OM∣∣OP∣=1−1+2k1−k,∣AP∣=1−k.
解法2(直角二等辺三角形を先に使う)
解法1と同じ記号
を用いる。ここで
m⋅a=m⋅b,∣a∣=∣b∣=1
だから
AP2−BP2=∣a−tm∣2−∣b−tm∣2=0.
したがって AP=BP である。さらに ∠APB=90∘ なので、三角形 APB は直角二等辺三角形である。
一方
AB2=∣a−b∣2=2(1−k).
ピタゴラスの定理より
AB2=AP2+BP2=2AP2
だから
位置関係の模式図
あとは
∣m∣2=31+2k
および
AP2=1−32(1+2k)t+31+2kt2=1−k
を使うと
t2−2t+1+2k3k=0.
0≦t≦1 から
よって
∣OM∣∣OP∣=1−1+2k1−k,∣AP∣=1−k.