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横浜国立大学 2020年度 前期文系数学 第1問

空間内に4点 O,A,B,C があり、OA=OB=OC=1およびOAOB=OBOC=OCOA=k(0<k<1)を満たしている。ただし、OAOBOAOB の内積を表す。

三角形 ABC の重心を M とする。線分 OM 上に点 P があり、APB=90を満たしている。次の2量をそれぞれ k の式で表せ。OPOM,AP

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用文字消去

方針

3本の位置ベクトルを a,b,c とし、重心ベクトルを m とする。P が線分 OM 上にあることを OP=tm と表し、PAPB=0t の二次方程式にする。

解答

次のようにおく。a=OA,b=OB,c=OC.重心の位置ベクトルはm=OM=a+b+c3.与えられた内積からm2=a+b+c29=3+6k9=1+2k3である。またam=bm=1+2k3.P は線分 OM 上にあるのでOP=tm(0t1)とおける。直角条件は(atm)(btm)=0であるからk2(1+2k)3t+1+2k3t2=0.したがってt22t+3k1+2k=0,よってt=1±1k1+2k.0<k<10t1 を満たすのは負号の方だけなのでOPOM=t=11k1+2k.次にAP2=atm2=12(1+2k)3t+1+2k3t2.直交条件の式と比べると、後ろ2項の和は k である。したがってAP2=1k.長さは正だからAP=1k.以上よりOPOM=11k1+2k,AP=1k.

別解

解法2(直角二等辺三角形を先に使う)

方針

対称性から AP=BP を示す。APB=90 なので三角形 APB は直角二等辺三角形となり、AB から AP を直ちに求められる。その値を P=tM の距離式に戻して比を決める。

解答

解法1と同じ記号m=a+b+c3,OP=tmを用いる。ここでma=mb,a=b=1だからAP2BP2=atm2btm2=0.したがって AP=BP である。さらに APB=90 なので、三角形 APB は直角二等辺三角形である。

一方AB2=ab2=2(1k).ピタゴラスの定理よりAB2=AP2+BP2=2AP2だからAP=1k.位置関係の模式図

あとはm2=1+2k3およびAP2=12(1+2k)3t+1+2k3t2=1kを使うとt22t+3k1+2k=0.0t1 からt=11k1+2k.よってOPOM=11k1+2k,AP=1k.

総評

難度5、目安時間15分。重心ベクトルに対する3頂点の内積が等しいことが対称性の核である。直交条件を二次方程式にする標準解法に加え、AP=BP と直角条件から AP を先に決めると計算を短縮できる。比の二次方程式では、P が線分 OM 上にある条件で解を一つに絞る。

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出典: 横浜国立大学 2020年度 前期日程 文系数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。