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横浜国立大学 2020年度 前期文系数学 第3問

実数 a,b に対しf(x)=x3+(a+2)x2(3ab2)x3(b1)と定める。xy 平面上で y=f(x) が表す曲線を C とする。

(1) どのような a,b に対しても、C はある定点を通ることを示せ。

(2) f(x) は極値をとるとする。Cx 軸に接するような (a,b) の存在範囲を ab 平面上に図示せよ。

(3) (a,b) が (2) で求めた範囲にあるとき、f(x) の極値を a の式で表せ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

微分関数 式変形、判別式グラフの概形、パラメータ処理

方針

f(x)a,b について整理して定点を見つける。その定点に対応する因子 x3 を取り出し、x=3 が重根になる場合と二次因子自身が重根をもつ場合に分ける。

解答

(1)

f(x)a,b について整理するとf(x)=x3+2x2+2x+3+a(x23x)+b(x3).x=3 では a,b を含む係数がともに0となりf(3)=0.したがって C は常に定点(3,0)を通る。

(2)

因数分解するとf(x)=(x3){x2+(1a)x+1b}.Cx 軸に接するための必要十分条件は、f(x)=0 が重根をもつことである。

x=3 が二次因子の根でもある場合は9+3(1a)+1b=0,したがってb=133a.二次因子が重根をもつ場合は(1a)24(1b)=0,したがってb=1(a1)24.直線と放物線は(a,b)=(7,8)で接する。このときf(x)=(x3)3となり、f は極値をとらない。したがって求める集合はb=133ab=1(a1)24の和集合から、点 (7,8) を除いたものである。

(3)

直線上ではf(x)=(x3)2{x(a4)},したがってf(x)=(x3){3x(2a5)}.a7 なので二つの停留点は異なり、極値は0,4(7a)327.放物線上ではf(x)=(x3)(xa12)2.停留点はx=a12,x=a+116であり、極値は0,(7a)354.

別解

解法2(重根と残りの根の一般形を使う)

方針

接点の x 座標を重根 r、残りの根を s として f(x)=(xr)2(xs) と表す。常に根3をもつことから r=3 または s=3 に分け、係数比較で a,b を決める。

解答

(1)

a,b によらずf(3)=0なので、定点は (3,0) である。

(2)

接点の x 座標を重根 r、残りの根を s とする。最高次係数が 1 なのでf(x)=(xr)2(xs).また 3 は常に根だから、次の2場合だけを考えればよい。場合rsI3a4IIa123Iではf(x)=(x3)2{x(a4)}となり、係数比較からb=133a.IIではf(x)=(xa12)2(x3)となりb=1(a1)24.両方で r=s=3 となるのは (a,b)=(7,8) で、このとき三重根となって極値をもたない。よって解法1の図の2曲線から (7,8) を除く。

(3)

一般にg(x)=(xr)2(xs)とするとg(x)=(xr)(3xr2s).二つの停留点での値は0,4(sr)327.Iでは r=3,s=a4 なので0,4(7a)327.IIではr=a12,s=3なので0,427(7a2)3=(7a)354.

総評

難度7、目安時間28分。定点 (3,0) は単なる(1)の答えではなく、以後の因数 x3 を与える誘導である。接する条件を重根として分類すると、直線と放物線が現れる。交点 (7,8) は三重根で単調となるため必ず除外する。領域図では曲線全体を示し、除外点を白丸で表した。

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出典: 横浜国立大学 2020年度 前期日程 文系数学 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。