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横浜国立大学 2024年度 前期文系数学 第1問

正の整数nに対し,関数f(x)f(x)=x34x22nx+8と定義する。xについての方程式f(x)=0が3つの実数解αβγα<β<γ)をもち,そのうちの1つが負の整数であるとする。次の問いに答えよ。

(1) n,およびαβγを求めよ。

(2) βγf(x)dxを求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分数と式 展開・因数分解、解と係数の関係、面積計算

方針

負の整数根をkと置く。方程式からkが8の正の約数であることを示して有限個を調べ、因数分解する。積分は根の中点3だけ平行移動して奇関数部分を消す。

解答

(1)
負の整数根をkとする。ただしkは正の整数である。f(k)=0よりk34k2+2nk+8=0,したがって2n=k2+4k8k.右辺が整数なのでkは8の正の約数であり、k=1,2,4,8である。各候補で右辺を調べるとkk2+4k8/k1328430895である。正の2の累乗になるのはk=2のときだけで、n=3である。

このときf(x)=x34x28x+8=(x+2)(x26x+4),ゆえにα=2,β=35,γ=3+5である。実際、2<35<3+5である。

(2)
u=x3とおくと、積分区間は5u5となり、f(x)=(u+5)(u25)=u3+5u25u25.対称区間では奇関数部分の積分が0なのでβγf(x)dx=55(5u225)du=52(5)33505=10053.

別解

解法2:解と係数の関係から整数根を決める

方針

3根をk,u,vと置き、積・和・2根ずつの積に解と係数の関係を使う。得られたkで残り2根を二次方程式から求め、積分は原始関数へ端点を代入して確認する。

解答

(1)
負の整数根をk、残りの2根をu,vとする。解と係数の関係からk+u+v=4,(k)uv=8.よってu+v=k+4,uv=8k.特にuvは整数なのでkは8の正の約数である。また2根ずつの積の和から2n=uvk(u+v)=8kk(k+4),すなわち2n=k(k+4)8k.k=1,2,4,8を代入すると3,8,30,95となり、2の正の累乗は8だけである。したがってk=2,n=3.このときu+v=6, uv=4なのでu,v=3±5.順序を付ければα=2,β=35,γ=3+5.(2)
n=3のときの原始関数をF(x)=x444x334x2+8xとする。端点を3±5とし、s=5とおいて偶奇に分けて差を取るとF(3+s)F(3s)=100s3.したがってβγf(x)dx=10053.また(β,γ)では(x+2)>0(xβ)(xγ)<0なのでf(x)<0であり、積分値が負であることとも整合する。

総評

難度6、計算量5。負の整数根が定数項8の約数に限られることが入口である。候補表でk=2,n=3だけが残り、解と係数の関係でも同じ結論を確認した。積分は中点3への平行移動で奇関数部分を消す方法が速い。区間内でf<0なので、答え1005/3の符号も妥当である。

冊子PDFで見る横国の微分の問題で問題集を作る

出典: 横浜国立大学 2024年度 前期 文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。