問題
正の整数に対し,関数を
と定義する。についての方程式が3つの実数解,,()をもち,そのうちの1つが負の整数であるとする。次の問いに答えよ。
(1) ,および,,を求めよ。
(2) を求めよ。
出典:横浜国立大学 2024年度 前期 文系 第1問
方針
解法1:負の整数根を定数項の約数から絞る
負の整数根をと置く。方程式からが8の正の約数であることを示して有限個を調べ、因数分解する。積分は根の中点3だけ平行移動して奇関数部分を消す。
解法2:解と係数の関係から整数根を決める
3根をと置き、積・和・2根ずつの積に解と係数の関係を使う。得られたで残り2根を二次方程式から求め、積分は原始関数へ端点を代入して確認する。
解答
解法1:負の整数根を定数項の約数から絞る
(1)
負の整数根をとする。ただしは正の整数である。より
したがって
右辺が整数なのでは8の正の約数であり、である。各候補で右辺を調べると
である。正の2の累乗になるのはのときだけで、
である。
このとき
ゆえに
である。実際、である。
(2)
とおくと、積分区間はとなり、
対称区間では奇関数部分の積分が0なので
解法2:解と係数の関係から整数根を決める
(1)
負の整数根を、残りの2根をとする。解と係数の関係から
よって
特には整数なのでは8の正の約数である。また2根ずつの積の和から
すなわち
を代入するととなり、2の正の累乗は8だけである。したがって
このときなので
順序を付ければ
(2)
のときの原始関数を
とする。端点をとし、とおいて偶奇に分けて差を取ると
したがって
またでは、なのでであり、積分値が負であることとも整合する。