方針
交点のx座標に解と係数の関係を適用する。中点条件でbを決め、傾きの差の公式を(a−1)2だけの式に整理して相加相乗平均を使う。
解答
(1)
交点のx座標はx3−3x2−mx−n=0の3根である。解と係数の関係からa+b+c=3.一方、a+c=2bなので3b=3となり、b=1である。
(2)
c=2−aである。解と係数の関係ab+bc+ca=−m,abc=nへb=1,c=2−aを代入するとm=a2−2a−2,n=2a−a2.a<b=1<c=2−aとなるための必要十分条件はa<1である。
(3) tanα=m=a2−2a−2,tanβ=3a2−6a.a<1なので両傾きの差はtanβ−tanα=2(a−1)2>0.したがってtan(β−α)1=tanβ−tanα1+tanαtanβ.展開して(a−1)2で整理するとtan(β−α)1=23(a−1)2+(a−1)25−6である。
(4)
u=(a−1)2>0とおくと、求める式は23u+u5−6.相加相乗平均より23u+u5≧223⋅5=30.等号条件は23u=u5,u=310.a<1に注意してa=1−4310.したがって最小値は30−6である。
別解
解法2:中点を中心に根を対称表示
方針
根を1−t,1,1+tと対称表示し、曲線と直線の差を因数分解する。傾きをt2だけで表して最小化する。
解答
(1)
3根の和は3で、a+c=2bだからa+b+c=3b=3、よってb=1.(2)
t>0としてa=1−t, b=1, c=1+tとおく。3根からx3−3x2−mx−n=(x−1+t)(x−1)(x−1−t)=(x−1)3−t2(x−1).係数を比べてm=t2−3, n=1−t2である。t=1−aを戻せばm=a2−2a−2,n=2a−a2,a<1.(3)tanα=t2−3,tanβ=3t2−3なのでtan(β−α)1=2t21+(t2−3)(3t2−3)=23t2+t25−6.t2=(a−1)2を代入すればよい。
(4)
相加相乗平均より23t2+t25≧30,等号は t4=310 のとき.したがってa=1−4310,最小値=30−6.
総評
難度6、計算量6。3交点を三次方程式の根と見る方法と、中点1のまわりに1−t,1,1+tと置く方法を収録した。後者では曲線と直線の差を根から直接因数分解できる。最小化ではa<1により負側の根だけを選ぶ点が重要で、両解法から最小値30−6と同じaが得られる。
冊子PDFで見る横国の微分の問題で問題集を作る
出典: 横浜国立大学 2024年度 前期 文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。