横浜国立大学 2024年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 経済学部・経営学部
- 分野
- 微分、関数
- 解法
- 解と係数の関係、接線・法線、微分による最大最小、相加相乗平均
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
m,nを実数とする。xy平面上に直線l:y=mx+nと曲線C:y=x3−3x2があり,lとCは異なる3点で交わっている。各交点のx座標をa,b,c(a<b<c)とおく。
以下,b=2a+cが成り立つとする。次の問いに答えよ。
(1) bの値を求めよ。
(2) m,nをそれぞれaを用いて表せ。また,aの取りうる値の範囲を求めよ。
lの傾きをtanα(−2π<α<2π)とし,C上の点(a,a3−3a2)におけるCの接線l′の傾きをtanβ(−2π<β<2π)とする。
(3) tan(β−α)1をaを用いて表せ。
(4) aが(2)で求めた範囲にあるとき,tan(β−α)1の最小値とそのときのaの値を求めよ。
出典:横浜国立大学 2024年度 前期 文系 第3問
方針
解法1:3交点を三次方程式の根として扱う
交点のx座標に解と係数の関係を適用する。中点条件でbを決め、傾きの差の公式を(a−1)2だけの式に整理して相加相乗平均を使う。
解法2:中点を中心に根を対称表示
根を1−t,1,1+tと対称表示し、曲線と直線の差を因数分解する。傾きをt2だけで表して最小化する。
解答
解法1:3交点を三次方程式の根として扱う
(1)
交点のx座標は
x3−3x2−mx−n=0
の3根である。解と係数の関係から
a+b+c=3.
一方、a+c=2bなので3b=3となり、
b=1
である。
(2)
c=2−aである。解と係数の関係
ab+bc+ca=−m,abc=n
へb=1,c=2−aを代入すると
m=a2−2a−2,n=2a−a2.
a<b=1<c=2−aとなるための必要十分条件は
a<1
である。
(3)
tanα=m=a2−2a−2,tanβ=3a2−6a.
a<1なので両傾きの差は
tanβ−tanα=2(a−1)2>0.
したがって
tan(β−α)1=tanβ−tanα1+tanαtanβ.
展開して(a−1)2で整理すると
tan(β−α)1=23(a−1)2+(a−1)25−6
である。
(4)
u=(a−1)2>0とおくと、求める式は
23u+u5−6.
相加相乗平均より
等号条件は
a<1に注意して
したがって最小値は
である。
解法2:中点を中心に根を対称表示
(1)
3根の和は3で、a+c=2bだからa+b+c=3b=3、よって
b=1.
(2)
t>0としてa=1−t, b=1, c=1+tとおく。3根から
x3−3x2−mx−n=(x−1+t)(x−1)(x−1−t)=(x−1)3−t2(x−1).
係数を比べてm=t2−3, n=1−t2である。t=1−aを戻せば
m=a2−2a−2,n=2a−a2,a<1.
(3)
tanα=t2−3,tanβ=3t2−3
なので
tan(β−α)1=2t21+(t2−3)(3t2−3)=23t2+t25−6.
t2=(a−1)2を代入すればよい。
(4)
相加相乗平均より
23t2+t25≧30,等号は t4=310 のとき.
したがって