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横浜国立大学 2025年度 前期文系数学 第3問

原点をOとするxy平面上で,関数f(x)=x2x2で定義される曲線C:y=f(x)と,C上にない点R(r,s)を考える。RおよびC上の異なる2点P(p,f(p))Q(q,f(q))p<q)は以下の(i),(ii)を満たすとする。

(i) PRを通る直線l1は,Qを通るCの接線と平行である。

(ii) QRを通る直線l2は,Pを通るCの接線と平行である。

次の問いに答えよ。

(1) rsが満たす条件を求め,pqをそれぞれrsを用いて表せ。

さらにPQRは以下の(iii)を満たす。

(iii) l1l2は直交する。

(2) srの式で表せ。

さらにOPQが一直線上にないとする。

(3) rの取りうる値の範囲を求めよ。

(4) OPQの面積をTとする。T2rの式で表せ。

(5) T2rの関数とみなし,その定義域を(3)で求めた範囲とする。そのとき,T2が極大となるrを求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

微分図形と方程式 接線・法線文字消去微分による最大最小

方針

接線の傾きがf(x)=2x1であることから,2本の平行条件を式にする。差をとるとp+q=2rが出るので,p=rd,q=r+dと置いて整理する。直交条件でd2を決め,面積は原点を含む三角形の座標公式で求める。最後は得られた1変数関数を微分して極大点を判定する。

解答

(1)
f(x)=2x1である。条件(i),(ii)よりs=f(p)+(2q1)(rp),s=f(q)+(2p1)(rq)である。両式を引くと(pq)(p+q2r)=0となり,pqよりp+q=2rである。p=rd,q=r+dd>0)とおくと,どちらか一方の式からs=r2r2+3d2を得る。したがって条件はs>r2r2であり,p=rsr2+r+23,q=r+sr2+r+23である。

(2)
直交条件は(2p1)(2q1)=1である。p+q=2rpq=r2d2を用いると4(r2d2)4r+1=1よりd2=r2r+12である。よってs=r2r2+3(r2r+12)=4r24r12である。

(3)
O,P,Qが一直線上にある条件はpf(q)qf(p)=0である。ここでpf(q)qf(p)=(qp)(pq+2)であり,qp>0だからpq=2が一直線条件である。一方,(2)のもとではpq=r2d2=r12である。したがって除くべき値はr=3/2であり,r32である。

(4)
三角形の面積よりT=12pf(q)qf(p)=12(qp)pq+2=dr+32である。したがってT2=(r2r+12)(r+32)2である。

(5) F(r)=(r2r+12)(r+32)2とおく。微分するとF(r)=(r+32)(4r212)である。定義域ではr=3/2は除かれているので,符号変化を見ると,r=1/(22)で増加から減少に変わる。よってT2が極大となるのはr=122である。

総評

【公式解答・出題意図との照合】公式解答例の s>r2r2s=4r24r1/2r3/2T2,極大点に全て一致する。

難度7,計算量7。想定時間は30分程度。平行条件から対称な置き方に持ち込めるかが分岐点で,後半は面積公式と微分の計算を最後まで整理する必要がある。一直線条件で除く値を忘れやすい。

【独立検算】p=rd,q=r+d を元の平行・直交条件へ戻して恒等的に成立することを確認し、T2 の導関数の符号も独立に再計算した。

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出典: 横浜国立大学 2025年度 一般選抜(前期日程)数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。