方針
(1) は補助関数を作って微分し、を上下から評価する。(2)ではを代入し、下側はの和として望遠和にする。上側の余分な項は下側の各項に対して一様に小さいことを使う。(3)は(2)でとしてを十分狭い範囲に挟む。
解答
(1)
とおくと、でありである。よってでである。
次にとおく。であり、である。だからで、さらにである。したがってである。
(2)
(1)にを代入し、を掛けると、下側はである。よってである。
上側についてはである。またよりである。したがって求める上側の不等式も得る。
(3)
(2)よりはについて上に有界であり、各項が正なので単調増加である。したがっては存在する。
として(2)でとするとである。すなわちであるから、小数第4位を切り捨てて小数第3位まで求めるとである。
別解
解法2(積分表示から評価する方法)
方針
を積分表示し、積分核を0と1の間で評価して(1)を示す。(2)では下側を望遠和にし、上側の誤差をその各項の一定倍以下に抑える。
解答
(1)
では()より である。また2回積分した形を用いるとよって である。
(2)
(1)に を代入するとだから上側との差はこれを足せば(3)
正項の部分和であり、(2)で上に有界だから極限 は存在する。 として とすればすなわちなので、小数第4位を切り捨てた小数第3位までの値はである。
総評
指数関数の評価を正項級数の上下界へ接続する誘導問題。目安時間は20〜25分。標準解法は補助関数の微分、別解は積分表示を用いた。(2)の誤差項を望遠和の項 の一定倍に直すのが要点である。(3)は有限和の不等式から収束を示した後に とし、上下端がともに0.111台であることを確認する。