問題
関数を考える。次の問いに答えよ。
(1) 正の実数に対して、以下の不等式を示せ。
2以上の整数(ただし)に対して
とおく。
(2) 2以上の整数(ただし)に対して、次の不等式を示せ。
(3) 各に対して、極限値は存在し、その極限値をとおく。の小数第3位まで(小数第4位切り捨て)を求めよ。
出典:横浜国立大学 2023年度 前期 理系 第5問
方針
解法1
(1)は補助関数を作って微分し、を上下から評価する。(2)ではを代入し、下側はの和として望遠和にする。上側の余分な項は下側の各項に対して一様に小さいことを使う。(3)は(2)でとしてを十分狭い範囲に挟む。
解法2(積分表示から評価する方法)
を積分表示し、積分核を0と1の間で評価して(1)を示す。(2)では下側を望遠和にし、上側の誤差をその各項の一定倍以下に抑える。
解答
解法1
(1)
とおくと、でありである。よってでである。
次にとおく。であり、
である。だからで、さらにである。したがって
である。
(2)
(1)にを代入し、を掛けると、下側は
である。よって
である。
上側については
である。またより
である。したがって求める上側の不等式も得る。
(3)
(2)よりはについて上に有界であり、各項が正なので単調増加である。したがっては存在する。
として(2)でとすると
である。すなわちであるから、小数第4位を切り捨てて小数第3位まで求めると
である。
解法2(積分表示から評価する方法)
(1)
では
()より である。また2回積分した形
を用いると
よって である。
(2)
(1)に を代入すると
だから
上側との差は
これを足せば
(3)
正項の部分和であり、(2)で上に有界だから極限 は存在する。 として とすれば
すなわち
なので、小数第4位を切り捨てた小数第3位までの値は
である。