方針
(1) は の最小値で示す。(2)(i)では比を有理式に直し、分子の差を直接展開して と の間に挟む。指数関数の不等式で上側を指数へつなぎ、(ii)では比を順に掛けて望遠和を用いる。
解答
(1)
とおく。 であるから、 は で減少し、 で増加する。よって最小値は での である。したがってが全ての実数 で成り立つ。等号は のときに限る。
(2)
(i)
まずである。分母は正であり、だからである。
次に、を示す。正の数 を掛けると、この不等式はとなる。左辺は であり、右辺よりちょうど 小さいので成り立つ。
(1) を正の数 に用いると であるから、を得る。
(ii)
(i)の左側の不等式から数列 は狭義単調増加である。 よりである。
上側は では明らかである。 とし、(i)の右側の不等式を について順に掛けると、ここでだから、以上よりである。
総評
【公式解答・出題意図との照合】公式資料は、指数関数の基本不等式、数列の比の両側評価、上下界の証明を評価対象としている。原典照合により、既存問題文で欠落していた第2の不等号を補った。
難度7,計算量6。想定時間は25分程度。指数関数の基本不等式と数列の比の評価を結びつける証明問題である。上界では比を1+1/(3n(n-1))で押さえ,指数の和を望ましい形にする整理が得点差になる。
【独立検算】 で比を有理数として計算し、 と整合することを確認した。