方針
を用いて,状態を の3つに分ける。1回の操作で掛けられる値の確率は が , と がそれぞれ 。この状態遷移から の一次漸化式を作る。
解答
(1)
のときだけ であるからである。
(2)
である。 のとき となるので,その確率はである。
(3)
は のいずれかである。したがってである。
(4)
となるのは,次の三つの場合である。である。よってである。
(5)
(4)よりである。 だからである。
別解
解法2
方針
状態 の対称性に注目する。初めから であり、遷移確率も と を入れ替えて不変なので が保たれる。最後は一次漸化式を有限等比級数として解く。
解答
(1) となるのは のときだけだから(2)であり、 の2通りでしたがって確率は(3)
の取り得る値は の3つだけなので(4)
1回で掛ける値の分布はである。初項ではまた遷移表は と を入れ替えても同じなので、帰納的にがすべての で成り立つ。
したがって の確率は であり(5)
漸化式を繰り返し代入すると と有限等比級数の和を使えば
総評
難度5,計算量4。想定時間は12分程度。複素数の累乗を3状態の確率遷移として見れば,実質は一次漸化式の問題である。 が同じ状態を与えること,(4)で が消える整理を正確に書くことが重要である。別解では が遷移の対称性から保たれることを先に示し、漸化式を有限等比級数として直接解いた。