方針
領域 は中心 ,上下左右に1だけ離れた正方形である。 が曲線の上側にあるので,接する条件は区間 上の の最大値が に等しいこととして扱える。最大値を端点と極大点 で比較し,軌跡を場合分けで求める。
解答
(1)
とおくと, である。したがって で極大値 , で極小値 をとる三次曲線である。
のとき,領域 はで表される正方形である。
(2)
接点の 座標を とする。 で接するとき,曲線はその付近で増加しているので,正方形の下辺の右端側で接する。したがってである。 より であり, としてを得る。よって点 の軌跡はである。
(3)
とおく。 に対して, と が接する条件はである。 は で極大値 をとり,端点での値はである。これらを比較すると,軌跡は次の関数のグラフで表される。(4)
(3)より, の左側では ,右側では である。したがってである。左右の微分係数が一致するので, は で微分可能である。
別解
解法2
方針
正方形の底辺の高さ が、幅2の区間 における の最大値に一致すると考える。最大値の候補を左端・右端・極大点 の3つに絞り、その上包絡線として軌跡を作る。
解答
(1) とおくとしたがって で極大値 、 で極小値 をとる。
のときこの正方形は曲線と で接する。
(2)
接点の 座標を とする。この範囲で は増加しているので、区間 上の最大値は右端 でとる。接点は正方形の下辺上にあるからよってまた より である。したがって軌跡は(3)
一般に接する条件は最大値の候補は、区間の両端と、区間内に入るときの極大点 である。3つの候補は では区間全体が の左側にあり、 は増加するので最大は である。
では区間が を含み、両端の値も 以下だから最大は である。
では極大点は区間に入らず、両端を比較すればよい。差はしたがってでは 、では が最大である。
以上より(4)
の左側では 、右側ではまた で連続である。左右の差商は両者が一致するので、 は で微分可能である。
総評
難度8,計算量7。想定時間は28分程度。正方形と曲線の接触を,幅2の区間上における曲線の最大値として捉える発想が必要である。極大点と両端の値の比較で場合分けを作り,最後に接続点での微分可能性を左右から確認することが採点上の山場である。 別解では最大値候補 (L,R,M) の上包絡線として全軌跡を組み立て、元の曲線・正方形と軌跡の2図で場合分けの意味を可視化した。