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広島大学 2024年度 前期文系数学 第3問(文系)

座標空間内の4O(0,0,0)A(1,1,0)B(0,1,1)C(1,2,1)に対し、OA=aOB=bOC=cとおく。次の問いに答えよ。

(1) 内積abacbcの値を求めよ。

(2)O,A,Bを通る平面をαとする。点Cから平面αに下ろした垂線と平面αの交点をMとする。点Mの座標を求めよ。

(3)Mを(2)で定めた点とする。点Dを直線CM上の点であってAC=ADとなるものとする。ただし、点Dは点Cとは異なる点である。このとき、点Dの座標を求めよ。

(4)Dを(3)で定めた点とする。三角形CADの面積Sを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算内積の利用座標設定面積計算

方針

垂線の足Mを平面OABの2本の基底ベクトルで表し、CMとの直交条件から係数を決める。Dは直線CM上で距離条件を満たす点として求め、底辺CDと高さAMで面積を計算する。

解答

(1) a=(1,1,0),b=(0,1,1),c=(1,2,1)である。したがってab=1,ac=3,bc=1である。

(2)
Mは平面α上にあるからOM=sa+tbとおける。すなわちM=(s,s+t,t)である。CMは平面αに垂直であるから、CMa=0CMb=0である。これより2s+t=3,s+2t=1を得る。したがってs=53,t=13であり、M=(53,43,13)である。

(3)
Dは直線CM上にあるからD=M+λ(CM)とおく。CM=(23,23,23)であるから、DA=(22λ3,1+2λ3,12λ3)である。AC2=2であり、条件AD2=2(22λ)2+(1+2λ)2+(12λ)29=2である。これを整理すると λ2=1 となる。λ=1は点Cを表すので、DCより λ=1 である。したがってD=2MC=(73,23,13)である。

(4)
直線CMは平面αに垂直であり、点A,Mは平面α上にあるから、AMは直線CDへの高さである。ここでCM=23,CD=2CM=43であり、AM=(23)2+(13)2+(13)2=63である。よってS=12CDAM=223である。

別解

解法2(平面の方程式と鏡映)

方針

平面OABの法線ベクトルを直接求め、平面の方程式からCの正射影Mを得る。Aが平面上にあることを利用すると、Cと平面対称な点が距離条件を満たすもう一つの点Dである。最後は外積で面積を独立に検算する。

解答

(1) a=(1,1,0),b=(0,1,1),c=(1,2,1)よりab=1,ac=3,bc=1.(2)
平面αの法線ベクトルとしてn=(1,1,1)をとれる。実際、na=nb=0である。平面は原点を通るので、その方程式はxy+z=0.C=(1,2,1)における左辺の値は2、またn2=3である。したがってCから平面への正射影はM=CnCn2n=(1,2,1)+23(1,1,1)=(53,43,13).(3)
Aは平面α上にあり、CMαである。そこでCを平面αに関して対称移動した点D=2MC=(73,23,13)を考える。平面対称は平面上の点Aからの距離を保つのでAD=AC.またC,M,Dは一直線上にあり、DCであるから、これは条件を満たす求める点である。よってD=(73,23,13).(4)
外積で独立に面積を求める。AC=(0,1,1),AD=(43,13,13).したがってAC×AD=(0,43,43)であり、その大きさは42/3である。よってS=12AC×AD=223.

総評

難度5、計算量5、想定18分。垂線の足は平面内の一次結合でも、法線ベクトルと平面方程式でも求められる。DCの平面対称点であることを見抜くと距離条件を一行で処理できる。底辺と高さ、および外積の2通りで面積22/3を確認した。

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出典: 広島大学 2024年度 前期 理系・文系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。