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広島大学 2026年度 前期理系数学 第3問

すべての面が合同な四面体OABCがあり,OA=2,OB=OC=5である。点Oから3点A,B,Cの定める平面に垂線OHを下ろす。OA→=a⃗,OB→=b⃗,OC→=c⃗とする。次の問いに答えよ。

(1) 内積a⃗⋅b⃗,b⃗⋅c⃗,c⃗⋅a⃗の値を求めよ。さらに,三角形AOBの面積を求めよ。

(2) OH→⊥AB→,OH→⊥AC→であることを利用して,AH→=sAB→+tAC→を満たす実数s,tの値を求めよ。

(3) 垂線OHの長さを求めよ。

(4) 四面体OABCを3点O,C,Hの定める平面によって切り,二つの立体に分ける。体積が小さい方の立体の体積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25分

ベクトル 内積の利用、ベクトル成分計算、面積比、体積計算、図形的解釈

方針

内積とHの位置は文系型と同じ。最後は,Hの三角形ABC内での重みから,平面OCHが辺ABと交わる点Dの位置を求め,底面ABCの面積比を体積比に移す。

解答

(1)
すべての面が合同であるから,AB=AC=5,BC=2である。したがってa⃗⋅b⃗=1,b⃗⋅c⃗=4,c⃗⋅a⃗=1である。三角形AOBは辺の長さが2,5,5の二等辺三角形であるから,底辺を2とすると高さは3/2である。よって面積は12⋅2⋅32=32である。

(2) OH→=(1−s−t)a⃗+sb⃗+tc⃗である。OH→⊥AB→,OH→⊥AC→よりOH→⋅(b⃗−a⃗)=0,OH→⋅(c⃗−a⃗)=0である。内積の値を代入して5s+4t=1,4s+5t=1を得る。よってs=t=19である。

(3)
(2)よりOH→=79a⃗+19b⃗+19c⃗である。したがってOH2=∣79a⃗+19b⃗+19c⃗∣2=169よりOH=43である。

(4)
(2)よりAH→=19AB→+19AC→である。平面OCHと平面ABCの交線は直線CHである。直線CHが辺ABと交わる点をDとすると,Dは直線CH上にあるから,Hの重みH=79A+19B+19Cを用いて,DはD=78A+18Bで表される。したがって AD:DB=1:7 である。底面上の位置関係は次の模式図で表せる。

平面OCHは四面体を,底面が三角形ACDの部分と三角形BCDの部分に分ける。底面ABC上の面積比は三角形ACD:三角形BCD=1:7であり,高さは共通なので体積比も1:7である。四面体OABC全体の体積は13⋅32⋅43=23であるから,体積が小さい方は18⋅23=112である。

総評

難度6,計算量5。想定時間は25分程度。前半は内積と垂直条件の標準処理である。(4)では H=(7A+B+C)/9 から直線CHと辺ABの交点 D=(7A+B)/8 を求め,AD:DB=1:7 を底面積比・体積比へ移す。Hを切断面の頂点と誤認すること,面積比の向きを逆にすることが典型的な失点である。

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出典: 広島大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学(公式問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。