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北海道大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

4点O(0,0)A(1,0)B(1,1)C(0,1)を頂点とする正方形が,
放物線y=1+2kx3k2x2によって面積の等しい2つの部分に分けられている.
このとき,kの値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

積分関数 面積計算、場合分け、計算整理

方針

正方形内で放物線より下にある面積を A(k) とする。放物線が上辺 y=1、下辺 y=0 と交わる位置を求め、正方形内に残る縦の長さを場合分けして積分する。

解答

正方形内で放物線より下にある部分の面積を A(k) とする。条件はA(k)=12である。

k>0 の場合
上辺との交点は x=0,2/(3k)、下辺との正の交点は x=1/k である。
0<k2/3 では A(k)=1 である。また 2/3<k1 ではA(k)=23k+2/(3k)1(1+2kx3k2x2)dx.この範囲では A(k) は減少し、A(k)A(1)=2327>12だから解はない。

k>1 ではA(k)=23k+2/(3k)1/k(1+2kx3k2x2)dx=2327k.したがって2327k=12よりk=4627.k<0 の場合
K=k>0 と置くと放物線は y=12Kx3K2x2 で、下辺との交点は x=1/(3K) である。
0<K1/3 ではA(k)=01(12Kx3K2x2)dx=1KK259>12.K>1/3 ではA(k)=01/(3K)(12Kx3K2x2)dx=527K.よって527K=12から K=10/27、すなわちk=1027を得る。以上よりk=4627, 1027である。

単位正方形内では、曲線を上辺・下辺で切って面積を数える

別解

解法2

方針

u=kx と置くと曲線は y=1+2u3u2 という1本の固定放物線になる。正方形内に入る高さの累積面積を先に求め、横方向の倍率 1/k を掛ける。

解答

p(u)=1+2u3u2と置く。正方形内で曲線より下の縦の長さは、p(u)01 の間に切った値である。

k>0 の場合p(u)1(0u2/3),0p(u)1(2/3u1)で、u1 では p(u)0 である。k>1 なら u=kx よりA(k)=1k{02/31du+2/31p(u)du}=2327k.これを 1/2 と置くと k=46/27>1 を得る。0<k1 では、上の切られた高さの平均は A(1)=23/27 以上なので解はない。

k<0 の場合
K=k と置く。負の側では0p(u)1(1/3u0),p(u)0(u1/3).K>1/3 ならA(k)=1K1/30p(u)du=527K.これを 1/2 と置くと K=10/27>1/3、すなわち k=10/27 となる。0<K1/3 では高さの平均は 5/9 以上なので解はない。

したがってk=4627, 1027である。

総評

放物線を単位正方形の上辺・下辺で切って面積を数える問題である。目安時間は28分。曲線をそのまま 0 から 1 まで積分してはいけない。符号ごとの交点順序と、得た値が各場合の範囲に入ることを2解法で確認した。

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出典: 北海道大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。