方針
u=log2t と置いて u>0 の一変数問題に直す。(1) は相加平均・相乗平均、(2) は不等式を k<u−1+2/u と変形し、その右辺の最小値を見る。
解答
u=log2tと置く。t>1 だから u>0 であり、logt4=log2tlog24=u2である。
(1) f(t)=u+u2.相加平均・相乗平均よりu+u2≧22であり、等号は u=2、すなわち t=22 のときに成り立つ。したがって最小値は22である。
(2)
与えられた不等式は u>0 よりk<u−1+u2と同値である。右辺の最小値は (1) より22−1である。すべての u>0 で厳密な不等式が成り立つためには、最小点 u=2 でも等号になってはならない。よってk<22−1である。
別解
解法2
方針
(1) は微分で最小点を決める。(2) は u2−(k+1)u+2>0 が全ての u>0 で成り立つ条件を、放物線の頂点と判別式から調べる。
解答
(1) ϕ(u)=u+u2(u>0)と置くとϕ′(u)=1−u22.したがって ϕ は 0<u<2 で減少し、u>2 で増加する。よってminϕ(u)=ϕ(2)=22.(2)
元の不等式はu2−(k+1)u+2>0(u>0)である。k+1≦0 なら左辺は u2+∣k+1∣u+2>0 である。
k+1>0 のとき、頂点 u=(k+1)/2 は正の範囲にあるので、最小値が正である条件は2−4(k+1)2>0.これよりk+1<22.前の場合も合わせるとk<22−1となる。境界値では頂点で左辺が 0 になるため含まれない。
総評
対数の底の変換後に一変数の最小問題へ帰着する。目安時間は14分。厳密不等式なので境界 k=22−1 を含めないことが重要である。相加平均・相乗平均と判別式の両方で最小値と端点条件を確認した。
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出典: 北海道大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。