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北海道大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

t0 に対し、曲線y=x2t2(x0)x 軸、y 軸、直線 x=1 で囲まれた部分の全面積を S(t) とする。

(1) S(t) を求めよ。

(2) t が変化するとき、S(t) の最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安23

積分関数 面積計算、場合分け、展開・因数分解

方針

囲まれた部分の全面積は、区間 0x1 における x2t2 の積分で表せる。曲線と x 軸の交点 x=t が区間内にあるかどうかで、0t1t1 に分ける。S(t) を求めた後、前者では微分して候補 t=0,1/2,1 を確認し、後者では単調性から最小値を調べて比較する。

解答

(1)
曲線は y=x2t2 であり、x0x1 の範囲で考えればよい。x 軸との上下を問わず全面積を求めるのでS(t)=01x2t2dxである。

まず 0t1 のとき、x=t で符号が変わる。0xt では x2t20tx1 では x2t20 であるからS(t)=0t(t2x2)dx+t1(x2t2)dxである。第1項は0t(t2x2)dx=[t2xx33]0t=23t3であり、第2項はt1(x2t2)dx=[x33t2x]t1=13t2+23t3である。よって S(t)=13t2+43t3(0t1) となる。

次に t1 のときは、0x1 で常に x2t20 である。したがってS(t)=01(t2x2)dx=t213(t1)である。

以上よりS(t)={13t2+43t3(0t1),t213(t1)である。

(2) 0t1 では S(t)=2t+4t2=2t(2t1) である。したがって、この区間での候補は t=0,12,1 である。それぞれS(0)=13,S(12)=1314+16=14,S(1)=23であるから、0t1 での最小値は 1/4 である。

また t1 では S(t)=t213 であり、t1 で増加する。したがってこの範囲での最小値は S(1)=23 である。

両者を比較して、全体の最小値は 14 である。この最小値は t=1/2 のときにとる。

別解

解法2(符号付き面積と因数分解)

方針

曲線の符号付き面積に、x 軸より下の面積を2倍して全面積を作る。最小値は微分せず、S(t)1/4 を因数分解して示す。

解答

(1)
0t1 とする。符号付き面積は01(x2t2)dx=13t2である。一方、0xt で曲線は x 軸より下にあり、その面積は0t(t2x2)dx=23t3.全面積ではこの負の部分の符号を反転するため、これを2倍して加える。したがってS(t)=13t2+43t3(0t1).t1 では曲線全体が x 軸以下だからS(t)=01(t2x2)dx=t213.(2)
0t1 ではS(t)14=(2t1)2(4t+1)120.等号は t=1/2 のときに成り立つ。t1 ではS(t)=t21323>14.よって全体の最小値は14であり、t=1/2 のときにとる。

総評

全面積なので絶対値と場合分けが必要である。目安23分。通常の微分法に加え、S(t)1/4 の因数分解により微分なしでも最小値を証明した。t=1 を境に式が連続につながることも検算になる。

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出典: 北海道大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。