方針
2曲線の差を因数分解して交点と上下関係を決め、差を 0 から a まで積分する。得られる面積を a の2次関数として平方完成し、頂点と端点を比較する。
解答
2曲線の差はC1−C2=a2a−6x2+a6−ax=a26−ax(a−x).したがって交点の x 座標は 0,a である。1≦a≦4 では 6−a>0 だから、0<x<a で C1 が上側にある。
a=3 の場合を例にすると、囲まれる領域は次のようになる。
面積を S(a) とするとS(a)=∫0aa26−ax(a−x)dx=a26−a[2ax2−31x3]0a=6a(6−a).平方完成するとS(a)=−61(a−3)2+23.よって最大値は a=3 のとき23.またS(1)=65,S(4)=34だから、最小値は a=1 のとき65である。
別解
解法2(放物線型の隙間の底辺と高さを使う)
方針
縦方向の隙間が kx(a−x) という放物線になることに注目する。この放物線下の面積を底辺 a と最大の隙間から求め、最後は積の形 a(6−a) を平方完成して評価する。
解答
2曲線の縦方向の隙間はD(x)=a26−ax(a−x)であり、x=0,a で0となる。最大の隙間は x=a/2 でD(2a)=46−a.一般に、区間 0≦x≦a で hx(a−x) のグラフ下の面積は、底辺と高さを使って32⋅a⋅4ha2である。実際、x=au とおけば∫0ahx(a−x)dx=ha3∫01u(1−u)du=6ha3,となり、上の式と一致する。
したがって今回の面積はS(a)=32⋅a⋅46−a=6a(6−a).ここでa(6−a)=9−(a−3)2だから、1≦a≦4 で最大は a=3 のときである。また 3 から最も遠い端点は a=1 なので最小は a=1 のときである。よって最大最小a31S(a)2365
総評
難度5、計算量4、目安16分。差の因数分解で交点と上下を同時に決めることが出発点である。通常の定積分による方法に加え、2曲線の隙間自体が放物線になることを使う幾何的な見方を示した。端点比較を省かず、最大・最小をとる a も明記した。
冊子PDFで見る北大の積分の問題で問題集を作る
出典: 北海道大学 1981年度 前期 文系 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。