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北海道大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

直線x32=y3=zgとする.
原点を通り,gと交わり,その交角が60となる直線の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用三角比の利用

方針

直線 g 上の交点を媒介変数 λ で表し、原点からその点へ向かうベクトルを求める。g の方向ベクトルは (2,1,1) なので、2直線の交角が 60 である条件は、内積の絶対値を用いて cos60=1/2 と表す。計算で得られる2つの λ から交点を出し、それぞれ原点を通る直線の方程式を書く。

解答

直線 gx32=y3=z である。共通の値を λ とおくと、g 上の点は (3+2λ,3+λ,λ) と表される。また g の方向ベクトルは v=(2,1,1) である。

求める直線は原点を通り、g 上の点 P(3+2λ,3+λ,λ)g と交わる。したがってその方向ベクトルは p=(3+2λ,3+λ,λ) である。

2直線の交角が 60 であるための条件は pvpv=12 である。両辺を2乗して (pv)2=14p2v2 とする。ここで pv=2(3+2λ)+(3+λ)+λ=9+6λ であり、v2=6 である。またp2=(3+2λ)2+(3+λ)2+λ2=6λ2+18λ+18である。

したがって (9+6λ)2=14(6λ2+18λ+18)6 である。整理すると (λ+1)(λ+2)=0 を得る。よって λ=1,λ=2 である。 λ=1 のとき、交点は (1,2,1) である。したがって対応する直線は x1=y2=z1 である。 λ=2 のとき、交点は (1,1,2) である。したがって対応する直線は x1=y1=z2 である。

別解

解法2(垂線の足による幾何)

方針

直線 g へ原点から下ろした垂線の足を基準にする。交点ベクトルを垂直成分と g に平行な成分へ分け、角60度の直角三角形から平行成分の長さを決める。

解答

直線 gP(λ)=(3,3,0)+λ(2,1,1)と表し、方向ベクトルを v=(2,1,1) とする。原点から g への垂線の足 H{(3,3,0)+λv}v=0より λ=3/2 で、H=(0,32,32),H=32.交点を P=H+sv と置く。Hv なので、直線 OPg の交角が60度である条件はtan60=Hsv.v=6 を代入すると s=1/2 である。したがってλ=32±12=1,2.対応する交点は (1,2,1)(1,1,2) だから、求める2直線はx1=y2=z1,x1=y1=z2.

総評

空間内の2直線の交角を求める問題で、目安は18分。交角は方向ベクトルの向きによらないため内積の絶対値を用いる。垂線の足を使う解法では、直角三角形から2つの交点が対称に得られる。

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出典: 北海道大学 1986年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。